加入直後の勢いには翳りが…… パタリと止まったピョンテクのゴールラッシュ

近頃ゴールから遠ざかっているピョンテク photo/Getty Images

もう一度エンジンをかけ直せるか

今冬イタリアに戻ってきた男は再びかつての輝きを取り戻すのだろうか。1月にフィオレンティーナが獲得したFWクシシュトフ・ピョンテクに関して、そんなことを思っていた人も少なくはないだろう。かつてACミランで大活躍を披露した男の逆襲劇開始を多くのカルチョファンが期待していたはずだ。

それもそのはず、セリエA復帰以降のピョンテクはヴィオラで最高のスタートダッシュを決めてみせた。新天地での初出場となった1月13日のナポリ戦(コッパ・イタリア)でさっそく移籍後初得点を記録すると、彼はそこからコンスタントにゴールを奪い続ける。3月6日のエラス・ヴェローナ戦(セリエA)でもゴールを挙げ、加入以降の約1カ月半で6得点をマークしていたのは非常に優秀と言えるだろう。

しかし、現在のピョンテクは一体どうしてしまったのか。そのヴェローナ戦を最後に、彼のゴールラッシュはパタリと止まってしまったのだ。3月13日のボローニャ戦(セリエA)以降は、現在まで無得点の日々が続いている。そんな状況を受けて、近頃はスタメン出場の機会も減少傾向に。試合に出場しても、焦りからか中央でどっしりと味方のパスを待てない部分も目立つようになってきてしまった。好調時もさほどチャンスメイクやポストプレイで勝負するタイプではなかったが、いざという時にワンチャンスをモノにできるポジション取りができていないのは気になるところだ。
フィオレンティーナでの好調がやや落ち着いてきてしまったピョンテクだが、はたして彼はここから再びその得点能力を見せつけていくことができるだろうか。完全復活を待ちわびているファンも多いだけに、ここからの立て直しに期待したい。

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