エランガの躍進はスールシャール最後の功績? マンUの右サイドで輝く前監督の置き土産

マンUは素晴らしいアタッカーを隠し持っていた photo/Getty Images

マンUでの活躍を受けA代表にもデビュー

ここ最近、マンチェスター・ユナイテッドの右サイドは先日20歳になったばかりのスウェーデン代表アントニー・エランガが定位置を確保している。

エランガは今季後半戦から突如出番を増やした選手だ。2014年にスウェーデンからマンチェスター・ユナイテッドの下部組織へやってくると、2021年3月にマンUとプロ契約を果たし、2カ月後にはレスター・シティ戦に先発出場。トップチームデビューを果たした。

結局昨シーズンはプレミアリーグ2試合の出場に終わったエランガ。英『The Mirror』によれば、シーズン終了後のエランガには、他のプレミアリーグのチームやイングランド2部のチャンピオンシップに属するチームからローン移籍のオファーもあったという。しかしプレシーズンに行われたクイーンズ・パーク・レンジャーズとのフレンドリーマッチではエランガが先発出場し、ゴールを挙げる活躍を見せ、新シーズンでの躍進を予感させた。

『ESPN』によればこのQPR戦の後、スールシャール前監督はエランガについてこんなコメントを残していた。

「この子をレンタル移籍させるのは簡単だが、彼はとてもよくやっている。彼がここに残っても驚かないよ。もし彼が今のままなら、私は彼を引き留めたいと思うかもしれない」

結局エランガはローン移籍を果たすことなくマンUに残留。しかしスールシャール前監督は彼をリーグ戦で起用することがないまま、昨年11月に監督を解任させられてしまった。

エランガにとっては悔しいシーズン序盤戦となったが、ここで転機が訪れる。新監督に就任したラルフ・ラングニック氏は12月のクリスタル・パレス戦でエランガを試合途中から起用したのだ。さらにその3日後にはチャンピオンズリーグ・グループステージのヤング・ボーイズ戦で先発出場を果たし、いよいよエランガに光明が差す。

ラングニック政権下のエランガは今季ここまでリーグ戦18試合に出場。ドリブルの推進力や豊富な運動量による攻守での貢献が評価され、すっかり右サイドのレギュラーとなった。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のアトレティコ・マドリード戦では念願のCL初ゴールも決めた。

エランガが昨夏に他のクラブへとローン移籍しなかったことは、ラングニック監督にとってもエランガ本人にとっても正解だった。スールシャール前監督が残した最後の功績は、エランガを安易に放出しなかったことかもしれない。

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