アイマールとの魅惑のドリブラーコンビの記憶 “ラ・ボバ”の愛用者ダレッサンドロ覚えているか

インテルナシオナルで長く活躍したダレッサンドロ photo/Getty Images

41歳まで現役を続けた

香川真司もプレイしたスペインのレアル・サラゴサは現在2部に沈んでいるが、2000年代には1部でも印象的な戦いを見せてくれたクラブだった。中でも21世紀に入って最高位の6位に入った2006-07シーズンは特別だ。

当時のチームで目立っていたのがアルゼンチン人選手だ。27ゴールを奪ったFWディエゴ・ミリート、その後バルセロナでもプレイしたDFガブリエウ・ミリート、そして天才ドリブラーと評されたパブロ・アイマールとアンドレス・ダレッサンドロの2人である。

アイマールとダレッサンドロは実にアルゼンチンらしいドリブラーで、独特のアイディアを持っていた。当時のサラゴサにワクワクしていたサッカーファンも多いだろう。
ダレッサンドロにはラ・ボバと呼ばれる足裏を使った得意技があり、静止した状態から足裏でボールを引いて相手の股間を通して突破するパターンはダレッサンドロの代名詞だった。年齢はアイマールの方が2つ上だが、世代の近い天才ドリブラーが2人もサラゴサにいた当時は特別だった。

では、そのダレッサンドロが現在まで現役を続行していたことはご存知だろうか。もう41歳を迎えているのだが、ダレッサンドロはサラゴサを離れた2008年からはインテルナシオナルやリーベル・プレート、ウルグアイのナシオナルなど南米でプレイを続け、2022年より再び古巣のインテルナシオナルに加入。

そして今月17日に行われた国内リーグ・フォルタレーザ戦をもって現役引退を表明した。このゲームでもダレッサンドロは先発から得点を奪っており、有終の美を飾ることとなった。

決して欧州でプレイした時間は長くなかったが、その天才的なドリブルからダレッサンドロのことを覚えていたり、子供時代にドリブルを真似した人も少なくないはず。記録より記憶に残る選手でもあり、アルゼンチンからアイマールやダレッサンドロのような選手が少なくなっているのは残念だ。

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