キャプテン・ロマニョーリが退団濃厚のミラン フランスで活躍するオランダ人CB獲得が大詰め

ボトマンはリールで頭角を現した photo/Getty Images

皮肉にもロマニョーリの離脱がトモリ、カルルのコンビを定着させた

現在セリエAの首位を走るACミラン。好調の要因はその強固なディフェンスとなっているが、チームのキャプテンを務めるCBアレッシオ・ロマニョーリとの契約は今年6月で満了。フリーでのラツィオ移籍が噂されている。

ロマニョーリは今季リーグ戦18試合に出場しているが、怪我で離脱したコッパ・イタリア準決勝1stレグのインテル戦以降、出場機会はなし。キャプテンの負傷離脱が他の選手にチャンスを与える形となり、現在はフィカヨ・トモリとピエール・カルルの2センターバックが鉄壁の守備を見せている。その証拠にロマニョーリ離脱以降の直近7試合は全てクリーンシートと驚異的だ。

トモリとカルルの他にも、現在怪我で長期離脱しているものの経験豊富なシモン・ケアーや若手のマッテオ・ガッビアもセンターバックとして控えている。ロマニョーリが移籍したとしても最悪この4人でなんとか回せるはずだ。

とはいえ層が厚ければ厚いに越したことはない。ミランはロマニョーリの後釜としてリールのオランダ人DFスヴェン・ボトマンの獲得を狙っているという。

ボトマンはフランスで活躍する22歳のセンターバックだ。プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドも長期に渡り彼の獲得を試みていたようだが、伊『calciomercato』によれば、ミランとの交渉が最終段階に入っているようだ。オランダ『FCUpdate』は、3000万~3300万ユーロと予想されているボトマンの移籍金が、オランダ人DFとして8500万ユーロのフィルジル・ファン・ダイクとマタイス・デ・リフト、4500万ユーロのネイサン・アケに次ぐ高額になると報じている。

今季は堅守を武器にセリエA制覇を狙っているミランだが、ボトマンが加入し、トモリ、カルルの2センターバックに割って入る活躍を見せれば鬼に金棒だ。来季のミランはリーグ戦だけでなく、欧州カップ戦での躍進も期待できるかもしれない。

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