カップ戦大活躍の南野拓実はシティ戦で出番がある? 来夏の移籍が確実視されている“101分に1ゴール”を奪う必殺仕事人

カップ戦での活躍が目立つ今季の南野拓実 photo/Getty images

今季は充実したシーズンとは言えない

ベンフィカとのCLラウンド8での2戦、マンチェスター・シティとのリーグ戦、計3戦を無敗で切り抜けたリヴァプール。プレミアで唯一の4冠の可能性を残すチームであり、16日には再びシティとのFAカップ準決勝に臨むことになる。ベンフィカとの2ndレグではターンオーバーを敷いており、準備万端だ。そんな好調のリヴァプールだが、日本代表で10番を背負う南野拓実の影が薄くなってしまっている。

オーストリアのレッドブル・ザルツブルクで名をあげ、2020年にリヴァプールへやってきた南野。5大リーグ外からプレミアBIG6への大きなステップアップであり、その年にプレミア優勝を経験している。しかし、これだけのビッグクラブとなればライバルもワールドクラスであり、今季はすでに終盤だが、リーグ戦では89分しかプレイできていない。

今季の主な役割はカップ戦にある。そこではしっかりと得点を決めており、優勝したカラバオカップでは5試合で4ゴール1アシスト、FAカップでは4試合で3ゴールと得点を量産している。16日のシティ戦はカップ戦、なおかつベンフィカ戦から日が経っておらず、出番を得られることに期待したい。

そんな南野だが、来夏での移籍は既定路線のようだ。英『Football Insider』では「来シーズン南野がリヴァプールにいる可能性は低い」と報じており、さらに英『The Sun』でユルゲン・クロップ監督が「十分にプレイしていない選手の解決策を夏に見つける」と人員整理を行うことを示唆している。明確な移籍先は報じられていないが、以前から噂に上がっているリーズ・ユナイテッドやモナコが再び獲得に手を挙げる可能性が高い。

来シーズンは11月にワールドカップ・カタール大会もあり、出場機会を得られるチームに移籍するのがベストか。リヴァプールでの状況だけが今の南野のコンディションを悪くしているとはいえないが、今のプレイぶりでは代表でもスタメン当確の選手ではない。左サイドでは三笘薫が本格的に代表で存在感を示しており、南野もポジションは危ない。移籍を考える中で今季の南野の成績は有利に働くだろう。前述したようにプレイタイムは短いがゴールは奪っており、リーグ戦、カップ戦、CLの記録を合わせると、917分で9ゴールを奪っている。1ゴールにかかる時間は101分で、十分に立派な数字といっていい。

与えられた短い時間で結果を残すも、強力なライバルを前に出場機会を得られていない南野。英紙では来夏の移籍は確実といわれており、日本代表10番の今後の動向に注目だ。

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