得点こそ奪えなくても、守備陣は崩れていない ミランが見せる“鉄壁ぶり”に称賛を

トモリとカルルのCBコンビを中心に堅牢な守備を披露しているミラン photo/Getty Images

直近のリーグ戦5試合はいずれも無失点

2021-22シーズン終盤戦、イタリア・セリエAで苦戦を強いられているのがACミランだ。ここまでは何とか暫定首位をキープしているものの、直近のリーグ戦2試合は中堅クラブ相手にいずれもスコアレスドロー。2得点以上を奪ったゲームは7試合前まで遡らなければならず、近頃のロッソネリは得点力不足が響いて優勝戦線における足踏みを強いられることとなっている。

しかし、その一方で守備面は優秀なミラン。実は同クラブ、現在はリーグ戦5試合連続でクリーンシートを記録する鉄壁ぶりを披露しているのだ。今季序盤戦には最終ラインの柱であるデンマーク代表DFシモン・ケアーが長期離脱するトラブルに見舞われた同クラブだが、代役として予想以上のパフォーマンスを継続しているピエール・カルルの奮闘などもあり、昨今は安定した守備を披露することに成功している。

加えて、そんな近頃のミラン守備陣に関しては興味深いデータもある。伊『Gazzetta dello Sport』によると、今季後半戦に同クラブが喫した失点はわずか「7」となっているが、これは同期間における欧州5大リーグクラブの記録のなかで最少の数字なのだという。攻撃陣に不安を抱えていることばかりに注目が集まる昨今のミランだが、その一方でディフェンス陣は非常に素晴らしいパフォーマンスを披露しているのだ。
なかなか得点は生まれずとも、粘り強い守備でなんとか勝ち点を拾うことができている近頃のミラン。前線の不調はやや気がかりだが、良い面をしっかりと継続できていることにはもっと着目するべきかもしれない。

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