アーセナルで《108ゴール》決めても物足りない? エースになりきれなかった快速FWの今

アーセナルで大きな期待をかけられていたウォルコット photo/Getty Images

今季は無得点と大苦戦

イングランドより出てきた特大の才能と期待されながら、どこか思うようなキャリアにならなかったプレイヤーがいる。

現在サウサンプトンに所属するFWテオ・ウォルコットである。

16歳の時にサウサンプトンでプロデビューを飾ったウォルコットは、爆発的なスピードを武器とする才能豊かなアタッカーだった。2006年にはアーセン・ヴェンゲル氏が指揮していたアーセナルに引き抜かれることになり、その期待はかなり大きかった。
そんなウォルコットも33歳。これまで度重なる怪我がありながらも、2007-08シーズンからはプレミアリーグで毎シーズン得点を記録してきたのだが、今季はここまで無得点なのだ。

サウサンプトンでは今季485分間しかプレイしておらず、スタメンに入れないゲームがほとんどだ。33歳という年齢を考えると、キャリアの終わりに近づいているのは間違いないだろう。

ウォルコットはアーセナルで通算398試合に出場し、108得点78アシストの成績を残している。これは十分すぎる数字とも言えるが、ウォルコットのアーセナルでのキャリアを大成功と評する意見はそこまで多くない。それだけ期待が大きく、さらなる活躍が望まれていたということだろう。

ポジションもセンターフォワードなのか、ウイングなのか定まり切らないところもあった。アーセナルにはロビン・ファン・ペルシーやエマニュエル・アデバヨールら優秀なセンターフォワードがいたため、ウォルコットはスピード自慢のウイングの立ち位置からなかなか抜け出せなかった印象だ。

イングランド代表の方では2006年にデビューし、同年のワールドカップ・ドイツ大会でもメンバー入りを果たすなど早い時期から招集を受けていたが、通算47試合で8得点と消化不良な代表キャリアになってしまった。

才能的にはもっと数字を伸ばせると考えていた人も多かったはずで、怪我さえなければもっと凄い選手になっていたかもしれない。今季もプレミア無得点で終えるのは寂しく、終盤戦のどこかでネットを揺らしてほしいところだ。

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