ベトナム戦で見せた、デザインされたセットプレイ 日本代表の工夫はW杯で花開く?

久保のキックからチャンス作る photo/Getty Images

50分にチャンスを作る

日本代表はFIFAワールドカップのアジア最終予選でベトナムと対戦。オーストラリア戦からメンバーを9人変更して挑んだ試合は、1-1のドローで決着する。吉田麻也の1ゴールに終わった日本だが、セットプレイでは工夫が見られるシーンもあった。

日本は1点ビハインドで迎えた50分、右からのコーナーキックを得ると、キッカーの久保建英が高めに伸びるボールを供給する。中央に待っていた選手たちではなく、大外から上がってきた柴崎岳が上手く合わせてシュートを放つ。得点とはいかなかったものの、セットプレイから好機を作り、ベトナムゴールを脅かした。

コーナーキックのチャンスで中央でポジションを取っていた選手たちは、ボールが入った瞬間、皆がゴール前に飛び込んだ。ベトナム守備陣も、彼らに釣られるようにゴール前へと守りを固めたことで外が空き、柴崎がフリーでシュートを放ったのだ。久保は最初から柴崎を目掛けてボールを蹴っており、久保はあえて中央の選手たちを囮に使う形でチャンスを生み出した。

日本代表はワールドカップのアジア最終予選で、セットプレイからのゴールは1つも挙げられなかった。強力なプレイスキッカーがいないチームでどのようにコーナーキックやフリーキックからチャンスを作るか。11月の本大会開幕に向け、今チームは試行錯誤を続けているのだ。

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