モウリーニョが見出す新たな逸材 ローマで頭角を現してきた20歳の新鋭WBとは

ここのところローマで存在感を増しているザレフスキ photo/Getty Images

スピナッツォーラの代役に新たな解決策

2021-22シーズン、ASローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督にとって悩みとなっていたのがイタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラの代役探しだった。昨夏開催されたEURO2020で大怪我を負い、現在も復帰は叶っていない同選手。同等のクオリティを求めるわけにはいかないが、モウリーニョ監督は彼の不在を感じさせないだけの人材を求めていた。

そんななか、今季主にその穴を埋めていたのはマティアス・ビニャやエインズリー・メイトランド・ナイルズ、ステファン・エル・シャーラウィといった選手たち。彼らも奮闘は見せていた。しかし、どの選手もチームにカッチリとハマるまでには至らず。シーズン終盤を迎えても、ローマの左ウイングバック問題は継続していたと言っていい。

だが、ここにきてローマの問題を解決する男が意外なところから出てきたのかもしれない。昨今、ジャッロロッシで存在感を見せつけているのは20歳のポーランド代表MFニコラ・ザレフスキだ。
開幕当初は複数人いる下部組織出身者のひとりに過ぎなかったザレフスキ。コンスタントにベンチ入りを果たしながら終了間際に投入されることもあったが、少し前までローマにおける彼の存在感はそこまで大きくなかったと言っていいだろう。しかし、セリエ第26節のエラス・ヴェローナ戦で後半のスタートからチャンスを掴むと、同選手はそこから一気に序列を上昇させることに成功。現在ではビニャから定位置を奪う勢いで起用され続けている。そのなかではボールの受け方や攻撃センスにキラリと光るものを見せており、今後が楽しみな逸材と言えよう。

シーズン終盤戦、徐々にローマでの存在感を増してきたザレフスキ。彼がこのまま順調に育てばジャッロロッシにとっては相当に興味深い存在となりそうだが、はたして。

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