森保ジャパンに必要な“シュートが上手い”ストライカー 鹿島のエース上田綺世は代表で存在感を示せるか

湘南ベルマーレ戦で今季3ゴール目を挙げた上田綺世 photo/Getty images

出番があるとすれば交代からの出場だろう

24日にワールドカップ・カタール大会の出場権をかけたオーストラリア戦を迎える日本代表。ここで勝利を挙げることができれば、最終節ベトナム戦を待たずしてカタール大会行きが決まることになる。

そこでキーとなるのはやはり、攻撃陣だ。守備陣の奮闘も大事だが、ここまでの8試合で失点はわずか3点であり、直近4試合はクリーンシートを達成している。また、対戦するオーストラリアは最終予選で15ゴールと得点力の高さを見せているが、オマーンや中国と引き分けるなど、ここぞという場面で決めきることができていない。冨安健洋は今回も不在だが、吉田麻也を中心に攻撃は十分に跳ね返せる。

日本代表もオーストラリア代表同様に攻撃は不安が残る。伊東純也の働きは素晴らしいが、それ以外で明確な武器がない。さらにここにきて大迫勇也の代表辞退が発表された。辞退理由としては怪我とヴィッセル神戸側から発表されており、シント・トロイデンの林大地が代役として招集されることになる。

そこで期待したいのは、鹿島アントラーズの上田綺世だ。Jリーグ屈指のストライカーであり、代表での経験不足は否めないが大迫不在の緊急事態とここでの先発抜擢は十分に考えられる。同じくセンターフォワードでの起用が予想される前田大然と違いスピードはそこまでないが、ポストプレイや裏への抜け出しと万能であり、何よりシュートが上手い。

森保監督から絶大な信頼を得る大迫もポストプレイや守備での献身性と必要なものを高水準で備えているが、ゴールネットを揺らすことができない。ここまでの代表戦でも大迫が決めていればと思ったシーンは多い。上田は鹿島で昨季29試合14ゴールを挙げており、今季はすでに5試合で3ゴールだ。ボックス外からのミドルシュートやボックス内での動き出し、182cmを生かした空中戦などゴールのバリエーションが豊富であり、シュートの上手い上田は代表戦でヒーローとなれる可能性を秘めている。

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