悪夢のW杯敗退から4年 仏に向かった33歳・ボアテングはまだドイツ代表で戦える人材か

リヨンでプレイするボアテング photo/Getty Images

今は指揮官もフリックに交代している

今季よりフランスのリヨンに活躍の場を移した33歳のDFジェローム・ボアテングは今もドイツ代表でプレイできるレベルにあるのだろうか。

今年のワールドカップ・カタール大会出場を決めているドイツ代表には、センターバックにチェルシーのアントニオ・リュディガー、ボルシアMGのマティアス・ギンター、フライブルクで評価を伸ばす若手のニコ・シュロッターベック、バイエルンのニクラス・ズーレ、あるいはドルトムントのベテランDFマッツ・フンメルスなど優秀な選手が揃っている。

しかし、ボアテングも野望を捨てたわけではない。2018年10月を最後に代表から遠ざかっているものの、すでにヨアヒム・レーヴはチームを去った。独『Welt am Sonntag』によれば、ボアテングは現代表監督ハンジ・フリックと定期的にコンタクトを取っているという。
「今でもハンジとは良好なコンタクトを取っている。このスポーツではあらゆることが可能だ。もちろん、ドイツにはチャンピオンズリーグを経験している優れたDFが数多くいるけどね。僕の夢は、どのリーグでも多くのタイトルを手にすることだ。外国でタイトルを獲得できるのは非常に特別なことだよ。まだ数年間トップレベルでいられると信じている」

フル出場の機会はそれほど多くないが、ボアテングはリヨンで出場機会を得ている。4年前のワールドカップではグループステージ敗退の悪夢を味わったが、2014年大会の優勝を知るボアテングとフンメルスの経験値は大きい。

今のドイツのセンターバック陣にはその経験値が欠けているところもある。29歳のリュディガーも代表歴は長いが、本格的に主力としてメジャートーナメントを戦ったのは昨夏のEURO2020が初めてと言っていい。それはギンターやズーレも同じだ。

リヨンでハイパフォーマンスを維持出来るならば、ボアテングの復帰も悪い選択肢ではないか。簡単な道のりではないが、ボアテングはまだ完全には衰えていないことをフランスの地で証明しようとしている。

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