《パス成功率90%》を下回ったことはない 2500万ユーロの大バーゲンMFクロースが駆け抜けた8年

レアルの中盤を支配するクロース photo/Getty Images

レアルで通算350試合出場を達成

レアル・マドリードでプレイを始めて約8年。先日のパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでレアル通算350試合出場を達成したのがMFトニ・クロースだ。

リーガ・エスパニョーラは2回、チャンピオンズリーグは3回制するなど、クロースのマドリード生活に文句はつけられない。精密機械のごとく狂わないゲームメイカーとして350試合を駆け抜けており、極めて好不調の波が少ない選手だ。

何より凄いのは、レアルに加入してからリーグ戦とチャンピオンズリーグでパス成功率が90%を下回ったシーズンは1つもないのだ。これが精密機械と言われる理由であり、昨季もリーグ戦では93.6%、チャンピオンズリーグでは92.9%の成功率を記録。
それは今季も変わらず、ここまでリーグ戦では95%、チャンピオンズリーグでも94.9%の成功率を誇っている。チャンピオンズリーグではベスト16でパリとの激闘があったが、苦しんだ1stレグでもクロースのパス成功率は90%を記録している。3-1と華麗に勝利した2ndレグは驚異の96.2%である。

レアルは2014年にクロースをバイエルンから2500万ユーロの移籍金で獲得しており、現代の感覚で考えれば超のつく大バーゲンだ。クロースとモドリッチが中盤にいてくれる限り、レアルがビルドアップで苦戦することはほぼないと言っていい。これだけの逸材を2500万ユーロで引き抜けたのは世紀の大成功補強と言える。

今季はリーグ制覇に近づいており、また1つクロースのタイトルコレクションが増えようとしている。32歳になった今もテクニックはまったく衰えがなく、これからも精密機械としてパスを繋ぎ続けてくれることだろう(数字は『WhoScored』より)。

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