試合には敗れても、際立っていた“個の技術” ナポリの中盤を支配したスロバキアの技巧派MF

試合には敗れてしまったが、ナポリの中盤で存在感を発揮したロボツカ photo/Getty Images

パス成功率は93.1%を記録

試合には敗れてしまったものの、中盤でキラリと光る彼のボールテクニックは間違いなく際立っていた。現地時間6日に行われたセリエA第28節にてACミランとの首位攻防戦に0-1で敗れてしまったナポリだが、同クラブの中盤でパスワークを司っていた男のプレイぶりには目を見張るものがあったと言っていい。その男とは、今季急激に評価を高めているスロバキア代表MFスタニスラフ・ロボツカだ。

2020年冬にセルタから移籍してきて以降、昨季まではそれほど目立つ存在ではなかったロボツカ。しかし、今季急激にルチアーノ・スパレッティ監督の下で評価を高めてきたテクニシャンは、この大一番でも持ち前のボールテクニックを生かしてチームのビルドアップを助ける存在に。圧巻のキープ力を披露しながら、身体の向きから予想できないところへ供給するパスは絶品。この試合でも相手の守備網を回避しつつ前線へとボールを繋げるナポリのビルドアップの巧さは際立っていたが、その中心人物としてロボツカ大いに機能したと言っていい。

そして、そんなロボツカの優秀さはスタッツにも表れている。データサイト『SofaScore』によると、この試合で同選手は58本のパスを試みており、そのうち成功は54本。なんと、成功率は93.1%というハイレベルな数字をマークしているのだ。これはもちろん両軍トップとなっており、この試合でいかにロボツカのパスセンスが光っていたかは見て取ることができるだろう。82分に途中交代となってしまったが、その存在感は随所で間違いなく際立っていた。
チームは惜しくも敗れたが、個人としてのパフォーマンスは非常に印象的だったロボツカ。ミランを苦しめたテクニックは今後もナポリの中盤で大いに発揮されることとなるだろう。再びロッソネリを追撃するためにも、このスロバキア代表MFはルチアーノ・スパレッティ監督のチームに必要不可欠だ。

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