2部のストライカーに“6000万ユーロ”? ローマ時代から7年を経て目覚めた巨人FWへの注目

アルメリアで活躍するウマル・サディク photo/Getty Images

スペイン2部で大暴れ

2014-15シーズン以来となるリーガ・エスパニョーラ昇格は実現するのか。現在スペイン2部で2位と奮闘しているのがアルメリアだ。

降格した2015-16シーズンから18位、15位、18位、10位と2部でも苦戦してきたクラブなのだが、今季は昇格へチャンスだ。そのチームを引っ張るのは、得点ランク5位となる13得点を挙げるナイジェリア代表FWウマル・サディクである。

25歳のウマルといえば、かつてはイタリアの名門ローマにも在籍していた経験を持つナイジェリア期待の大型ストライカーだった。その後はオランダのNAC、スコットランドのレンジャーズ、セリエBのペルージャなど各地を転々とするキャリアにはなったが、2019年に移籍したセルビアのパルチザンで評価を取り戻すことに成功。パルチザンでは日本代表FW浅野拓磨とも共闘しており、浅野はドイツ1部のボーフム、そしてウマルはスペイン2部のアルメリアへ向かうことになった。
まだ25歳と若いウマルはスペイン2部でも大活躍で、昨季は2部で得点ランク3位となる20得点を記録。今季もアフリカ・ネイションズカップ参加で離脱していた時期がありながら、24試合で13得点9アシストと圧巻の成績だ。移籍情報サイト『Transfermarkt』の市場価値は、浅野と一緒にプレイしていた2019年の250万ユーロから現在は1800万ユーロまで急上昇している。

これだけの成績となれば、1部のクラブが動き出す。今冬にも大型補強で注目を集めるニューカッスル、現在ではスペインのセビージャも関心を示しているようで、ステップアップするにはちょうどいい頃合いだ。

ただ、スペイン『SPORT』は交渉が簡単に進むことはないとの見方を示している。アルメリア側はウマルを手放す気がないようで、売却には最低でも6000万ユーロを求めているという。2部の選手としては桁違いの金額で、そう簡単には手が出ない。

アルメリアとは2025年まで契約を結んでおり、アルメリアで昇格を決めて来季からリーガ・エスパニョーラの舞台で戦うキャリアプランも悪くない。本人としてはそろそろ5大リーグの1部に挑戦したいはずで、もう2部での戦いは十分だろう。どこでプレイするにしても、来季はローマ時代から7年間での成長ぶりを1部の舞台で見せたいところ。アルメリア側の大胆な要求と合わせ、ウマルは何かと注目を集める存在になっている。

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