トッテナムに破られた守備陣を今一度見直すべき 改善策は昨季ルベン・ディアスの相方だった男?

今季は控えとなっているジョン・ストーンズ photo/Getty Images

昨季の活躍が嘘だったかのように今季は出番がない

トッテナムに2-3と痛恨の負けを喫したマンチェスター・シティ。これで2位リヴァプールに勝ち点差を詰められており、余裕がなくなってきた。

そんなシティだが気になるのは守備面だ。試合後にはやはりハリー・ケインのようなストライカーが必要との論調で溢れかえっていたが、攻撃面ではPKを含むものの2ゴールを奪っている。あれだけボックス内を固められた状態で、しかもストライカーなしで2ゴールも奪えれば十分ともいえる。これまでそういった守備に対し、無得点に終わっていたシティからすれば成長している。

反面、昨季から安定感があるとされていた守備は不安定なものに変わっている。ケイン、ソン・フンミンからなる攻撃陣が強力だったのもあるが、6本のシュートで3点を決められてしまえば勝てるものも勝てない。

スパーズ戦で気になったのはシティから見て左サイドでの守備だ。ジョアン・カンセロが積極的にオーバーラップするということもあり、このスペースをデヤン・クルゼフスキに何度も突かれている。3失点目はまさにその形で、試合を通して修正できなかった。

ペップもこの問題については今後修正すると考えられるが、見てみたいのは今季起用されてないジョン・ストーンズだ。昨季はルベン・ディアスと共にセンターバックでコンビを組み、チームをCL決勝に導いている。その際にはディアスが左サイドに入り、カンセロとオレクサンドル・ジンチェンコが空けたスペースをカバーしていた。今季はそのカバーリングの役目がアイメリック・ラポルトになっており、昨季ほど機能しているとは思えない。また、2失点目はラポルトとカンセロの間を使われており、クロス対応にも問題がある。

今季ストーンズが先発したリーグ戦は6試合と少ないが、全勝でありすべての試合でクリーンシートを達成している。その中にはチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドという強豪も含まれており、このデータは信用できる。

ビルドアップでの貢献度の高さもあって、今季はストーンズではなくラポルトの起用が目立っている。それも目に見える効果は出ており悪くはないが、スパーズのような鋭いカウンターを放つチームと対戦する際はストーンズを重宝した方が良いといえる。今の序列ではディアスとラポルトが上だが、別のパターンを試すのも悪くない。

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