1試合平均のゴール期待値は《0.46》も上昇 ライプツィヒを甦らせたテデスコの手腕

今季途中からライプツィヒの指揮を執っているテデスコ監督 photo/Getty Images

攻撃面の改善で手腕発揮

2021-22シーズン前半戦、ジェシー・マーシュ監督の下で苦しい時間を過ごしていたRBライプツィヒ。一時は二桁順位も経験するなど、昨季2位の好成績を収めたはずのチームは低迷に喘いでいた。開幕前に指揮官や複数の主力を引き抜かれたことを考慮しても、ここまでの不調は誰も予想していなかったことだろう。

しかし、昨年12月にドメニコ・テデスコ監督が就任すると、ライプツィヒにはようやくエンジンが掛かってきた。同監督は就任からの約2カ月でチームの立て直しに成功。就任時に11位だった順位も、現在は来季チャンピオンズリーグ出場圏内となる4位にまで戻してきている。10位のフランクフルトまで3ポイント差しかないだけに油断はできないが、チームの状態は新指揮官の就任によって確実に上がってきていると言えよう。そんなライプツィヒだが、同クラブはマーシュ前監督時代と比べてどんな部分が大きく変わったのだろうか。

いくつか思い当たる点はあるものの、データ的に最も変化したと言えるのは攻撃面だ。ブンデスリーガ公式サイトの統計によると、テデスコ監督就任後のリーグ戦8試合でライプツィヒが記録している1試合平均のゴール期待値は「2.25」。その一方で、マーシュ監督が指揮した14試合におけるこの数字はわずか「1.79」だった。テデスコ監督の就任によって、ライプツィヒのゴール期待値は「0.46」も上昇したのだ。パス本数も第18節のマインツ戦では今季最高となる703本を記録し、積極的にゴールへ向かう姿勢はデータにも表れている。
テデスコ監督就任により、より効果的にボールを動かしながら相手ゴールに迫る形が見えてきたライプツィヒ。守備の安定化も同監督が挙げた成果の一つだが、攻撃面での仕事も見逃せない。

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