今冬に3部へ向かった18歳
いずれは冨安健洋ともポジションを争う存在となるのだろうか。今季アーセナルから武者修行へ出た若者が、レンタル先で成長を遂げている。
その若者とは、今冬リンカーン・シティ(英3部)へとレンタル移籍したブルック・ノートン・カフィー(18)だ。今年1月にアーセナルとプロ契約を結んだばかりの同選手だが、武者修行先におけるスタートはまずまず順調なものとなっている。ここまではリンカーンでリーグ戦6試合に出場。直近の2試合ではフルタイムでプレイしており、着実に出場機会は増加中だ。右サイドバックとセンターバックの両方でプレイ可能な18歳の成長には、各方面から大きな期待がかかっている。
そして、そんなノートン・カフィーのポテンシャルの高さは前節のドンカスター戦でも見て取れた。この試合に右SBとしてフル出場を果たした同選手は、攻撃の起点としてチームに貢献。積極的な仕掛けでチームトップとなる8回の地上戦勝利数を記録するなど、印象的なパフォーマンスを披露。その勝率も80%と、新天地で早くもポテンシャルの高さを見せつけている。
「ノートン・カフィーはスタートから右サイドでアンストッパブルな存在だった。試合を通して圧倒的な突破力を見せ、相手ゴール前にポジションをとった(クリス・)マグワイアにピンポイントクロスを供給し続けた。そのパフォーマンスはとても印象的で、彼の今後が楽しみとなるものだった」
英『football.london』もドンカスター戦におけるノートン・カフィーのプレイぶりをこのように評価しており、武者修行先における出だしは順調な18歳。今はまだ改善すべき点も多いが、近い将来はアーセナルで冨安と右SBのポジションを争う可能性もあるだろう。
レンタル先で順調な成長を見せるヤングガン。ノートン・カフィーという若手の名前を今から覚えておいても、決して損はないはずだ。