5000万ポンドでも安すぎる? プレミアの“タックルモンスター”に移籍金高騰の予感

夏の移籍市場におけるステップアップが噂されているエンディディだが…… photo/Getty Images

「もっと価値のある選手だと思う」

はたして、イングランド・プレミアリーグ屈指のタックルモンスターは、そう遠くない未来にビッグクラブへとステップアップを果たしていくのだろうか。現在、その去就に注目が集まっているのはレスター・シティのナイジェリア代表MFウィルフレッド・エンディディ(25)だ。

2017年冬にベルギーのヘンクからレスターに加入し、そこから一気にプレミアにおける評価を上昇させてきたエンディディ。優れたボール奪取能力は各方面から評価されており、そのタックル数は17-18シーズンから昨季まで常にプレミアのトップ5に入る好成績を残している。プレミアのタックルモンスターといえばエンディディ。そのような印象の強く抱いている人も少なくはないだろう。

そんなエンディディには現在、今冬もしくは来夏にステップアップを果たす可能性が浮上している。英『Daily Mirror』によると、現時点ではレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンといった強豪クラブが彼の確保に動いているようだ。レスターでプレイし始めてから今年1月で5年を迎えたエンディディ。次のステージを目指すのであれば、そろそろ決断のタイミングであるのは間違いない。
しかし、その一方で気になるのは彼の移籍金。英『talkSPORT』によると、現地では移籍となれば獲得するクラブは5000万ポンド程度の費用が必要になると予想されるエンディディだが、レスター側はその程度の金額では彼を手放さない意思を持っているという。実際、同クラブのブレンダン・ロジャーズ監督は、彼の金銭的価値について先日次のように語っている。

「素晴らしいクオリティを備えたプレイヤーは、いつだって他クラブの関心を引くものさ。エンディディの価値は5000万ポンドと言われているけれど、彼はそれよりもっと価値のある選手だと思うね。でも、我々に彼を手放す意思はないよ。エンディディはここで非常に落ち着いている。うまくいけば、この先何年もレスターでプレイし続けてくれるはずだ」

今季もここまでは公式戦23試合に出場し、レスター守備陣の主力として奮闘しているエンディディ。リーグ戦におけるタックル数もチームトップの50回を記録しているだけに、そう簡単には手放せない存在であることは間違いない。5000万ポンドも相当な額だが、たしかにレスターからすればその程度の移籍金で彼を売却することはできないだろう。

夏にステップアップの噂が浮上しているものの、ステップアップとなれば高額な移籍金が発生する予感がしてきたエンディディ。彼の獲得を狙うクラブにとって、移籍金は大きな障害となるかもしれない。

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