ある程度の問題は彼の加入で解決される プレミア最高の中盤と名高いデクラン・ライスをマンUは獲得できるのか

移籍が噂されている人気銘柄のライス photo/Getty Images

高いが仕方ない

オーレ・グンナー・スールシャールから指揮官がラルフ・ラングニックに交代しても依然として低空飛行を続けているマンチェスター・ユナイテッド。5日に行われたFAカップのミドルズブラ戦ではまさかの敗退を喫しており、昨季に続いてまたしても無冠の可能性が出てきた。

このように苦しいマンUだが、問題は多い。前線での創造性の欠如や安定しない守備陣など改善すべき点は多く、特に中盤のクオリティ不足はここのところ常に叫ばれている問題の一つだ。

中盤にはフレッジ、スコット・マクトミネイ、ポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチの4選手が起用できる選手としてチームに在籍しているが、どの選手も一長一短で組み合わせが難しい。フレッジやマクトミネイは守備で走れるが、攻撃面での創造性は低く、ポグバはゲームメイクできるが、フレッジらのように守備で貢献できない。どちらもハイレベルでこなせるスーパーマンなど簡単に見つかるはずもなく、今冬の移籍市場で動くことはなかった。

それでも、来夏の移籍市場では期待ができる。ウェストハムに所属するデクラン・ライスを獲得できれば中盤は大きく変わることになるからだ。英『talk SPORT』によれば今季ハマーズがCL出場権を獲得できなければライスを引き留めるのは難しいと考えており、そこで移籍先に浮上しているのが古巣であるチェルシーやマンUだ。

移籍金は1億2000万ポンドともいわれているが、マンUが獲得に成功出来れば当分、中盤には困らないだろう。ライスを獲得できれば中盤から攻撃を組み立てることができ、ブルーノ・フェルナンデスに高い位置でボールを預けることができる。今の攻撃の停滞はポルトガル代表MFを上手く使えていないことが一つの要因であり、ライスが中盤で攻守のバランスを取れればある程度の問題は解決される。

現指揮官であるラングニックが来季からフロントに回るということもあり、今冬での動きはなかったマンU。冷静な判断をしたといえるが、来夏の移籍市場の動き次第ではマンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーからなるトップ3に追い付くのは難しくなるか。

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