シティに続く“21試合16失点の堅守” ディフェンスリーダーとしてウルブズ支える鉄人コナー・コーディ

ウルブズの最終ラインをまとめあげるコーディ photo/Getty Images

堅守は彼らの一つの武器だ

新型コロナウイルスの影響から各クラブの消化試合数に差はあるが、ここまで23節までが行われたプレミアリーグ。首位はマンチェスター・シティであり、ここまで好調を維持している。特にリーグ最少失点の14点は素晴らしい数字で、この堅守が今後も彼らを支えることになるだろう。

そんなシティの次に失点が少ないのは2位のリヴァプールでもなく、3位のチェルシーでもない。8位のウルブズが21試合16点でシティに続いて2番目の失点数を誇っている。

前ヌーノ・エスピリト・サントからブルーノ・ラージに監督を代え、心機一転21-22シーズンを戦っているウルブズ。リヴァプールにディオゴ・ジョタを引き抜かれてからは得点数が目に見えて減っており、ここまで21試合で19点と得点力不足に苦しんでいる。が、前述したように守備はプレミアトップクラスだ。

基本的には3バックであり、右からマックス・キルマン、コナー・コーディ、ロマン・サイスの並びが鉄板となっている。

その中でもディフェンスリーダーであるコーディの活躍は別格だ。リヴァプール出身のコーディは幼いころから将来を嘱望される選手だったが、伸び悩みシェフィールド・ユナイテッドやハダースフィールドのような下部リーグに所属するするクラブで経験を積み、2015年にウルブズへ加わっている。当時は中盤の選手だったコーディだが、ヌーノ前監督にコンバートされたところ大当たりとなり、イングランド代表に上り詰めるまでの選手となった。

そんなコーディの強みは元中盤の選手であることを生かしたビルドアップ能力と怪我の少なさだ。

組み立てでは3バックのキルマンやサイスも輝くが、コーディは正確なロングフィードで攻撃を活性化させる。ここまでのロングパス数は81本とチーム最多であり、成功率は58%と2本に1本が必ず成功する計算となる。怪我の少なさはここまでの出場試合数から自ずと浮かび上がってくる。ウルブズでプレイするようになった15-16シーズンから常にリーグ戦では35試合以上でピッチに立っており、今季も全試合に出場している。このように計算できる選手は、監督からすれば非常に起用しやすいことだろう。

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