22日にメンバーが発表される
2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選を戦っている日本代表。現在はフル代表入りを目指す候補メンバーが国内で合宿を行っている。唯一の公式戦となっていたウズベキスタン戦は情勢の影響から中止となったが、21日に流通経済大学とのトレーニングマッチを行い、7-0で勝利したようだ。
その中で最も森保一監督へのアピールに成功したのは鹿島アントラーズの上田綺世か。トレーニングマッチでは後半から[4-3-3]のストライカーの位置に入った上田が後半の45分でPKを含む3得点を決め、ハットトリックを達成している。今後のライバルとなる大迫勇也と武藤嘉紀も1ゴールずつ奪っているが、3ゴールは印象が強い。
鹿島の下部組織からそのままトップチームに上がり、エースストライカーとして活躍している上田。今季は14ゴールを決めており、昨季の10ゴールを超え、キャリアハイの数字を残している。ディフェンスラインの裏に抜ける動き出しやボックス内のポジショニング取りに長けている選手であり、得点が見込める選手だ。今季の14ゴールもJリーグで4番目の数字であり、代表で見てみたい。今の代表は得点力不足であり、比較的プレッシャーの少ない中国戦で上田を試すのも悪くない。
ライバルとなるのは、トゥールーズのオナイウ阿道と、同じく国内組の合宿に参加していた武藤になるか。
オナイウはここのところゴールから遠ざかっていたが、ナンシー戦で先制点をマークし、今季6ゴール目を記録している。180cmとそこまでサイズのある選手ではないが、キープ力と空中戦が強みであり、大迫のようなプレイが期待できる。
武藤は2021年に国内に復帰し、調子を上げた選手だ。ヴィッセル神戸では大迫との2トップが光っており、後半戦だけで5ゴールを決めた。海外では影が薄くなってしまった同選手だが、スプリント力やキープ力、決定力の高さは国内ではトップレベルであり、代表でも大迫とのコンビを見てみたい。
ここまで6戦で5ゴールと得点力不足に陥っている日本代表。不動のCFだった大迫が得点を奪えておらず、古橋の代わりに代表入りすると予想できるもう一人のストライカーが日本の救世主となるか。