当落線上のラッシュフォードとサンチョは危ない? 代表入りを目指す“5部から這い上がってきた男”

ウェストハムの攻撃を支えるボーウェン photo/Getty Images

強力なウインガーだ

EURO2020では準優勝と輝かしい成績を残したイングランド代表。2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会でも優勝候補の一角として期待されている。

そんなスリーライオンズだが、ポジション争いが熾烈なことで有名だ。基本的にはプレミアリーグに所属する選手からメンバーが選ばれることになるのだが、プレミアには逸材だらけであり、ガレス・サウスゲイト監督も人選に苦労しているはずだ。

その中でも特に注目したいのはウェストハムのFWジャロッド・ボーウェンだ。

イングランドの実質5部となるヘレフォードでキャリアをスタートさせ、2020年からウェストハムに在籍しているボーウェン。24歳にしてプレミア初挑戦となった昨シーズンは38試合に出場し、8ゴール5アシストと素晴らしい数字を残している。今季もその勢いは衰えておらず、ここまで22試合に出場して6ゴール7アシストとその数字がまぐれではなかったことを証明している。

右サイドを主戦場とするボーウェン。ドリブルでカットインしてからのシュートは彼の十八番であり、チームの攻撃を右サイドからけん引している。左足から放たれる高精度のキックが魅力的であり、セットプレイのキッカーを任されることも多い。右サイドだけでなく、センターフォワードで起用されることも多く、ユーティリティ性の高さも彼の武器だ。

ウェストハムの指揮官であるデイビッド・モイーズ監督は未だ代表招集のないボーウェンにスリーライオンズ入りの実力があると主張する一人だ。

「ウイングの競争はマーカス・ラッシュフォード、ラヒーム・スターリング、ジャック・グリーリッシュ、ジェイドン・サンチョで行われているが、ボーウェンはそう遠くに離れているとは思わない」

英『squawka』ではモイーズ監督が教え子であるボーウェンの能力の高さを称賛している。実際に前述した4人であれば、マンチェスター・ユナイテッドのラッシュフォードとサンチョは今季そこまで印象的な活躍を見せられていない。反対にボーウェンは6ゴール7アシストの数字を残しており、本大会までに調子を継続できれば招集も考えられる。

プレミアで暴れるダークホースのウェストハムにおいて、主軸として活躍しているボーウェン。モイーズ監督がいうように今季のパフォーマンスは素晴らしく、今後の動向に注目したい。

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