洗練されてきた、モウリーニョ・ローマの“擬似カウンター” 注目の新加入MFも即フィット

ローマの一員としてデビューしたS・オリベイラ photo/Getty Images

カリアリ戦で見えた復調の兆し

16日に行われたセリエA第22節で、カリアリと対戦したローマ。

12日にポルトから加入したばかりのMFセルジオ・オリベイラが、33分にPKのチャンスを物にし、先制ゴールをゲット。このリードを守りきったローマが1-0で勝利し、リーグ戦での連敗を“2”で止めている。

[4-2-3-1]の布陣で臨んだローマは、ビルドアップの際にトップ下のヘンリク・ムヒタリアンが自陣後方へ降り、オリベイラとジョルダン・ヴェレトゥの2ボランチをサポート。

カリアリが[3-1-4-2]の布陣でハイプレスを仕掛けてくるやいなや、2ボランチやムヒタリアンらを起点に前線へロングパスを送り、度々カウンターを繰り出した。

通常、カウンターの起点は相手からボールを奪った瞬間となるが、今季のローマは自陣後方でパスを回しながら相手選手を誘い出し、この瞬間にサイドハーフや1トップのタミー・エイブラハムへロングパスを送ることで、速攻を成立させている。

“擬似カウンター”と呼ばれるこの戦法は今やサッカー界のトレンドとなっているが、このローマの攻撃パターンはカリアリ戦でも威力を発揮していた。

ローマの一員としてデビューしたオリベイラも、攻守両面で躍動。

4分に、敵陣バイタルエリアから右サイドハーフのニコロ・ザニオーロへ正確なスルーパスを送ったほか、その後も適宜左サイドへ流れ、自軍の攻撃を活性化。左サイドバックのマティアス・ヴィーニャやムヒタリアンとのスムーズなパス交換で、ローマの攻撃のテンポを上げていた。

16分にカリアリの速攻を浴びた際には、オリベイラが素早く自陣左サイドへ駆けつけ、相手MFガストン・ペレイロのドリブル突破を阻止。カバーリング能力の高さも見せつけている。

昨夏に赴任したジョゼ・モウリーニョ監督仕込みの擬似カウンターの練度が高まっており、新加入MFも即時フィットしたローマ。

2022年の公式戦初勝利を挙げた同クラブが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権争い(今季のセリエA4位以内)にまだまだ食い下がりそうだ。

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