ほぼ2年ごとにクラブを変えている《モラタ移籍多すぎ問題》 エースになり切れぬFWの評価は

現在モラタはユヴェントスでプレイしている photo/Getty Images

継続してビッグクラブでプレイしているのは見事だが……

現在ユヴェントスでプレイするスペイン代表FWアルバロ・モラタをどう評価すべきだろうか。

最近ではバルセロナが獲得に関心を示しているとの話題が出るなど、ビッグクラブからの関心を集めるストライカーなのは事実だ。それこそ優秀な選手との証かもしれない。

ただ、どのクラブでも柱になり切れていないのもまた事実。モラタはとにかく移籍が多いのだ。
レアル・マドリードのユースを経たモラタは、徐々に出番を増やしながら4年間トップチームでプレイ。しかしさすがにスター揃いのレアルでポジションを獲得することはできず、2014年には1度目のユヴェントス移籍が実現することになる。

そこで一定の結果を残したモラタに、レアルは買い戻しオプションを行使。2年後の2016年にモラタはレアルへ戻ってきた。

そこでもリーグ戦15得点と結果を残したのだが、多くはバックアッパーとしての活躍だった。結局1シーズンでレアルを離れることになり、2017年にはチェルシーへ。1シーズン半過ごした後、2019年にはアトレティコ・マドリードの選手としてスペインへ帰還。

そして2020年からは再びユヴェントスに向かうことになった。アトレティコからユヴェントスへの移籍は2年間のレンタルだが、仮に今冬バルセロナへ向かうならばモラタは2年ごとにクラブを変えていることになる。

レアル、アトレティコ、バルサとスペイン強豪3クラブでプレイすることになれば珍しいキャリアとして注目されるだろうが、どのクラブでも絶対的なエースになり切れていないのは気がかりだ。

今のバルセロナは若手も多く、29歳のモラタを長きにわたって前線の柱に据えるかは分からない。モラタに将来性があるかは不透明な部分も多いのだ。

スペイン代表でも50試合以上プレイするなど、モラタの実力が高いのは間違いない。しかし、どのクラブでも今ひとつエースになれていないキャリアは少々寂しいものがある。30歳が近づくモラタも色々と今後のことを考えているはずだが、どこに腰を落ち着けることになるのだろうか。

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