ペップを悩ませるCB問題 “2億900万ポンド”費やしても信頼できるのはポルトガル代表DFのみ

ペップを長年悩ませる守備陣のクオリティ photo/Getty Images

ミスが目立つようになってきた

アーセナルを下し、プレミアでは11連勝となったマンチェスター・シティ。ブカヨ・サカに先制されたことやガナーズのハイプレスに苦戦するなど、難しいゲームとなったが、何とかリヤド・マフレズのPKとロドリのゴールで逆転勝利を収めた。

勝ち点を53ポイントに伸ばしたわけだが、この試合でもアイメリック・ラポルトのパフォーマンスには疑問が残った。

シティはセンターバックにルベン・ディアスが加入して以降は、彼を中心として試合ごとに相棒を代えている。昨季はジョン・ストーンズがその役を務めて見事、シティをプレミア優勝、CLではファイナル進出に導いている。

今季も彼の活躍が期待されていたのだが、度重なる怪我の影響からベンチ外が多く、今季はいまだに出場数が6試合と少ない。出た試合ではある程度の活躍を見せてくれたが、毎試合ピッチに立てなければ意味がない。

そこでラポルトが起用されているが、守備対応に難がありすぎる。ガナーズ戦では不用意なバックパスからオウンゴール未遂となるなど、冷静さを欠いており、10節クリスタル・パレス戦ではレッドカードを提示され、退場してしまっている。かといってネイサン・アケはディアスほどの安定感があるわけでも、ラポルトほどのビルドアップ能力があるわけでもなく、序列としては低い。

連勝は続いており、ラポルトのミスがそこまで取りざたされることはないが、このままでは彼のミスから勝ち点を落とすことは十分に考えられる。今後もこのような状態が続くのであれば、放出も検討すべきか。

ディアスに6450万ポンド、ストーンズに4750万ポンド、ラポルトに5700万ポンド、アケに4000万ポンドと現在チームにいる4人のCBに2億900万ポンドを費やしたシティ。昨季はストーンズが活躍したことで、課題とされていたCB問題が解決したが、今季はまだ逆戻りしてしまった。多額の資金を投資した4人体制のシティCB陣だが、今後は再編成が必要か。

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