アーセナルで輝いた“両足使い”の記憶 ウィルシャーも絶賛する超絶テクニシャン

かつてアーセナルで活躍したカソルラ photo/Getty Images

「間違いなく傑出した選手の1人」

かつてアーセナルで多くのファンに愛された選手。数々の名手がプレイしてきたクラブだけに、そう称えるに相応しい選手は数多くいる。だが、そのなかでは2010年代前半に魔法のようなボールタッチで中盤を支配したテクニシャンを思い出す人も少なくないだろう。

そのテクニシャンとは、元スペイン代表MFサンティ・カソルラ(現アル・サッド)だ。2012年夏の移籍市場でアーセナルに加入し、そこから2017-18シーズンまで同クラブに在籍した同選手。左右両足で高い精度のパスを供給し、幾度となくチャンスを創出する彼は多くの人を魅了した。2016年10月に負った大怪我の影響で最後の2シーズンはほぼプレイすることができなかったものの、その洗練された技は今なお色褪せることなくファンの記憶に刻まれ続けているはずだ。

加入初年度の2012-13シーズンには、チームの年間最優秀選手にも選ばれた経験を持つカソルラ。数字上の記録よりも、彼は人々の記憶に残る選手だった。アーセナルには偉大な記録を残したレジェンドが何人もいるが、カソルラもファンからの評価ではその選手たちに引けを取らないはずだ。そして、そんな男のクオリティの高さに関しては、かつてアーセナルで共闘したジャック・ウィルシャーも次のように語っている。
「共闘したなかで最高の選手かい? サンティだよ。彼はどんな場面でも巧みに両足を使うことができたんだ。身長は小さかったけれど、そのテクニックとスペースを認識する能力は抜群だったね。僕は当時、彼のプレイを見るのが本当に楽しみだった。その実力は少し過小評価されていると思う。彼がチームにいなければ苦しいシーズンもあった。間違いなく傑出した選手の1人だよ」(英『talkSPORT』より)

先日はFWオリヴィエ・ジルー(現ACミラン)も「アーセナルで一緒にプレイしたなかで、間違いなく彼が最高だった」と語っているカソルラ。自由自在に両足を使ってチャンスを生み出すテクニシャンは、今後いつまでも我々の記憶に残り続けることとなるだろう。

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