スペイン代表FW移籍も問題なし? 偽9番で躍動するフォーデン2世

パルマ―の成長がこの移籍に関係しているともいわれている photo/Getty Images

今季から出場機会を得ている若手だ

今冬でのフェラン・トーレス売却がほぼ確実となったマンチェスター・シティ。昨季の終盤からセンターフォワードにコンバートされ、今季の序盤でブレイクの兆しを見せていたが、スペイン代表で負傷してしまい10月からプレイできていない。シティとしては今後に期待できる選手であったが、バルセロナの高額オファーもあり、売却に踏み切ったのだろう。

英『The Athletic』によれば、そんなトーレスのバルセロナ行きの裏側にはMFコール・パルマーの成長があったようだ。報道によればニューカッスルから今冬でのローン移籍を打診されたようだが、ジョゼップ・グアルディオラは断ったという。どうやらペップは今季のパルマーのパフォーマンスを高く評価しているようで、トーレス移籍もパルマーを戦力として計算できるという考えからだといわれている。

U-8の頃からシティに在籍し、そのままトップチーム昇格を果たしたエリートのパルマー。昨季の終盤からリーグ戦でもベンチ入りする姿が見られており、今季はレスターとのコミュニティーシールドで先発するなど、ある程度の出場機会を得ている。

インサイドハーフを主戦場とするチャンスメイカーだが、偽9番やウイングで起用されることもあり、フィル・フォーデンのようなユーティリティプレイヤーだ。シティでは珍しく190cmの長身であり、創造性あふれるパスで好機を演出している。CLグループステージ第3節クラブ・ブルージュ戦では見事なミドルシュートを沈め、CL初ゴールを記録した。

トーレスとしては怪我での離脱が悔やまれることになるが、試合を通しての存在感はパルマーの方が大きい。得点だけを見ればスペイン代表FWが上回ることになるが、パスを受けるポジショニングやパスのアイデアはパルマーが上であり、前線が流動的なシティにフィットしていた。トーレスが抜けることで前線に枠が一つ空くことになり、今後はより出場機会を与えられるか。

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