もうバイエルンには届かない? ブンデスで急激に失速したドルトムント

今季はローゼ監督新体制でシーズンに臨んだドルトムントだが…… photo/Getty Images

ヘルタ戦にも敗北で9ポイント差

今季はマルコ・ローゼ監督を新指揮官に据え、2011-12シーズン以来10季ぶりとなるブンデスリーガ制覇を目指すはずだった。しかし、シーズン中盤戦で早くもドルトムントの状況は厳しくなってしまっている。やはり、21-22シーズンも彼らがマイスターシャーレを手にすることはないのだろうか。

現時点で首位バイエルン・ミュンヘンとの差は9ポイントにまで開いている。2位にこそつけているものの、ドルトムントの状況は非常に厳しいと言わざるを得ないだろう。一時は好位置での追走を見せていた彼らだが、第14節におけるバイエルンとの直接対決に敗れると一気に失速。直近のリーグ戦3試合では、1勝1分1敗という成績に終わっている。

「ドルトムントがリーグタイトルを獲得できるかは、今後7日間で決まる可能性が高いと思っているよ。現時点での差は6ポイント。これがさらに開くようなら、もう彼らにほとんどチャンスはないと思う」(独『Sport Buzzer』より)
第15節で昇格組のボーフムに引き分けたのち、ドルトムントに関してディートマー・ハマン氏はこのように語っていた。しかし、結果として現在はバイエルンと9ポイント差をつけられることとなっているドルトムント。首位チームがそう勝ち点を落とさないことも考慮すれば、やはり彼らがここから追い上げるのはもう不可能に近いのか。

加えて、現地時間18日に行われた第17節のヘルタ・ベルリン戦(●2-3)で、ドルトムントは下位相手に嫌な負け方を喫している。先制したまではよかったものの、そこから一気に3点を奪われるという戦い方はいただけない。いくら怪我人が続出しているとはいえ、この不安定な守備は早急に改善しなければならないだろう。

絶対王者バイエルンの牙城を崩すべく臨んだシーズンだったはずが、中盤戦で早くもタイトルレースからの離脱が濃厚となっているドルトムント。移籍市場をキッカケにした逆襲にも期待したいところだが、その結末はいかに。

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