20日に予定されているトッテナムVSリヴァプールの一戦は、本来であればFWハリー・ケインとモハメド・サラーによる得点王争い対決にも注目が集まるはずだった。2人は過去にもプレミアで何度も得点王争いを演じており、現プレミア最高級アタッカーなのは間違いない。
しかし、今季はケインのペースがまったく上がらない。サラーがリーグ戦で15得点9アシストと大暴れしているのに対し、スパーズのエースであるケインは1得点1アシスト。今夏の移籍が実現しなかったことによるモチベーション低下も懸念されているが、さすがにケインが13試合で1点しか奪えないのは予想外だった。
英『Evening Standard』によると、今季途中から指揮官に就任したアントニオ・コンテもケインのフォームは奇妙だと語る。
「ハリーはワールドクラスのストライカーだよ。毎日トレーニングする中で、彼がワールドクラスのストライカーであることがよく分かる。私が指導してきた中でも最高の選手の1人だ」
「確かに今のケインは非常に奇妙だ。彼が過去に成し遂げてきたことから考えると、非常に奇妙だね。だが、過去にもこうした経験はしたことがある。優れたストライカーと仕事をする中で、長期間得点を奪えないこともあった。それでも私の判断は変わらなかった。仮に得点を奪えずとも、そうした選手をチームに入れておきたい。ケインがチームに入っていれば強く感じられるからね」
前半戦で早々に指揮官が交代するなど、チームが混乱したこともケインのパフォーマンスに影響しているのだろう。コンテの手腕で何とかケインのベストフォームを引き出してほしいところで、ソン・フンミンとケインが好調ならばトップ4入りも狙えるはず。
ケインがプレミアリーグで二桁得点を奪えないとなれば、2013-14シーズン以来のことになる。しかも当時はまだ駆け出しの若手で、10試合しか出場していなかった。主力となった2014-15シーズン以降は常に15点以上は決めてきたのだ。
特に大きな怪我もない中で今季二桁得点に届かないとなれば心配だが、ここからペースを上げられるのか。イングランド代表としても来年のワールドカップへケインの状態は気になるところで、今季もここから二桁得点あたりまでは数字を伸ばしてほしいところだ。