リーガは”一強時代”に突入? 他を寄せ付けない白い巨人の安定感

1年目から強いチームを作り上げたアンチェロッティ photo/Getty Images

早くも首位を独走している

今季のプレミアリーグはマンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシーの3クラブが上位を独占している。勝ち点も首位のシティが38ポイント、2位のレッズが37ポイント、3位のブルーズが36ポイントとどのチームに僅差で固まっており、一つの試合を落とすことになれば、優勝に向けて大きく後退してしまう。それだけに、今季の優秀争いは面白く、終盤まで白熱したバトルが見られるはずだ。

だが、他リーグを見るとそういったところは少ない。スペインのリーガ・エスパニョーラは、第17節を終了してレアル・マドリードが勝ち点42ポイントで首位に立っている。2位のセビージャは34ポイント、3位のレアル・ベティスは33ポイント、4位のアトレティコは29ポイントと首位との差が大きい。セビージャ、アトレティコは1試合消化数が少ないのがまだ救いだが、首位の白い巨人は勝ち点を落とす気配を見せていない。

そんな彼らを支えるのは各ポジションの優秀な選手たちだ。前線でカリム・ベンゼマとヴィニシウス・ジュニオールが二桁得点を決め、攻撃をけん引。中盤ではルカ・モドリッチ、トニ・クロース、カゼミロのトリオが安定感を生み出し、後方ではダビド・アラバとエデル・ミリトンの新センターバックコンビが攻撃をはじき返している。守護神のティボー・クルトワは毎試合素晴らしいセービングを見せ、6回のクリーンシートを記録しており、それぞれ隙のない人選となっている。さらに彼らを脅かす若手の存在もあり、競争力も高い。

今季はライバルであるバルセロナの不調もあり、主力の怪我といったアクシデントもなくこのままシーズンを走りきることができれば、タイトル獲得も難しくないだろう。

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