“10番”さえいれば未来は安泰か インテル、連覇へ向けてついに首位浮上 

カリアリ戦で2ゴールを記録したラウタロ・マルティネス photo/Getty Images

現在4試合連続ゴール中

アントニオ・コンテ監督の退任に加えて、ロメル・ルカクやアクラフ・ハキミといった主力たちの退団……。今夏に多くの困難が目の前に立ちはだかった王者インテルだが、それでも今季のセリエA連覇は堅いかもしれない。そう思わせるほど、ここにきて調子を上げており、チームの勢いが増してきている。

決して悪いスタートではなかったが、第3節でサンプドリアに引き分けるなど、序盤戦はやや苦しむ試合も見られたインテル。しかし、試合を重ねるにつれて昨季から積み上げてきたものだけでなく、シモーネ・インザーギによる“新たな色”が加わってるのが見て取れ、攻守ともに完成度が増している。その結果、ここ9試合負けなしの現在5連勝中で、さらにその直近5試合は全て複数得点にクリーンシート。第17節終了時点でついに首位へ浮上したのだ。

好調の要因として、MFハカン・チャルハノールやFWエディン・ジェコといった新戦力がすぐにチームにフィットしたことや、インザーギ新監督の巧みな手腕など、さまざまなものがあるだろう。ただ、やはり10番としてチームの攻撃を支えるFWラウタロ・マルティネスの存在は忘れてはいけない。
以前から多くのクラブから関心が寄せられ、ルカクやハキミらとともに今夏の退団が噂されたL・マルティネス。しかし、この10番は最終的にチームに留まることを決断し、インテルで4年目のシーズンを迎えた。そして、序盤戦からコンスタントに結果を残してきたが、現在、出場した直近4試合で連続ゴール中。12日のカリアリ戦でも、PK失敗はあったものの2ゴールの活躍を見せており、ここにきてもう1段階調子を上げてきているように思う。

この10番さえいれば、インテルの未来は安泰か。それほど彼の存在は今のチームにとって大きいはずで、連覇のキーマンのひとりと言っていい。今後のL・マルティネスのプレイも見逃せない。そして、インテルはまず年内の残り2試合をしっかり勝ち切り、冬の王者に輝きたいところ。

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