ドルトムントに早くも“優勝争い脱落”の危機 今季もマイスターシャーレは遠いのか

今季はローゼ監督新体制でシーズンに臨んだドルトムントだが…… photo/Getty Images

「今後7日間で決まる可能性が高い」

今夏マルコ・ローゼ監督を新指揮官に据え、2011-12シーズン以来10季ぶりとなるブンデスリーガ制覇を目指しているドルトムント。しかし、今季も彼らがマイスターシャーレを手にすることはないのだろうか。

現時点で首位バイエルン・ミュンヘンとは6ポイント差。現時点で2位にはつけているものの、宿敵の背中は遠い。加えて、近頃のドルトムントは足踏みを強いられている。第14節でバイエルンとの直接対決に2-3で敗れると、現地時間11日に行われた第15節のボーフム戦にも1-1で引き分け3ポイントを逃すことに。バイエルン相手の試合はまだ仕方がなかったかもしれないが、昇格組相手に勝利を逃すこととなったのは痛すぎる。

この調子が続くようであれば、やはりドルトムントがタイトルを争うのは今季も厳しいか。同クラブが調子を落とす一方で、バイエルンは新型コロナの影響で現場を離れていたユリアン・ナーゲルスマン監督が第13節でベンチに帰ってきてから3戦3勝。現時点でのポイント差こそ「6」だが、チーム状態を鑑みれば今後その差はさらに開くことも考えられる。
「ドルトムントがリーグタイトルを獲得できるかは、今後7日間で決まる可能性が高いと思っているよ。現時点での差は6ポイント。これがさらに開くようなら、もう彼らにほとんどチャンスはないと思う。いや、まったくと言ったほうがいいかな」(独『Sport Buzzer』より)

そんなドルトムントに関しては、元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏もこのような見解を示している。やはり、少なくとも次節のグロイター・フュルト戦、そして第17節のヘルタ・ベルリン戦で勝ち点6を積み上げることができなければ、ドルトムントの状況は一気に苦しくなるだろう。

絶対王者バイエルンの牙城を崩すべく臨んだシーズンだったが、中盤戦で早くもタイトルレース離脱の可能性が出てきたドルトムント。はたして、彼らはこの苦境を乗り越え、優勝戦線に踏みとどまることができるのか。意地は見せたいところだが……。

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