伝説のソル・キャンベル超えられる? 冨安、ホワイトら現アーセナルDF陣にかかる特別な期待

アーセナルを長く支えたキャンベル photo/Getty Images

まだキャンベルに匹敵するセンターバックは見つかっていない

2000年代前半の強かったころのアーセナルは、守備が堅かった。無敗優勝を成し遂げた2003-04シーズンのチームで象徴的だった存在と言えば、やはり元イングランド代表DFソル・キャンベルだろう。

フィジカルバトルで圧倒的な強さを披露したキャンベルはクラブ史に残るセンターバックで、イングランド代表でも2002年の日韓ワールドカップを経験している。

アーセナルの最終ラインに問題が起こり始めたのは、キャンベルが退団した2006年あたりからだ。
キャンベル退団からアーセナルは実に19人のセンターバックを補強してきたが、中には外れと思える選手もいた。セバスティアン・スキラッチ、シュコドラン・ムスタフィらもそうだろう。キャンベルに比べると、彼らはワールドクラスのセンターバックではなかった。

ベン・ホワイトも高い評価を得ている photo/Getty Images

現アーセナルの若手守備陣は優秀だ

しかし、その嫌な流れも終わりへ近づいているのではないか。英『Planet Football』はキャンベル退団後にアーセナルが獲得したセンターバックを成功順にランク付けしているのだが、そこでは5位に今夏加わったベン・ホワイト、4位に同じく現在チームに所属するガブリエウ・マガリャンイスが入っている。

ホワイトに関しては判断を下すのが早すぎるかもしれないが、24歳と若いことも大きい。まだ伸びしろ十分で、今夏に獲得して正解だったと言える。マガリャンイスも23歳、さらに今夏獲得した日本代表DF冨安健洋も23歳で、冨安もセンターバックを担当できる。ここまで冨安は右サイドバックとして高い評価を得ており、いずれは冨安もこの手のランキングで上位へ食い込んでくるかもしれない。それだけのポテンシャルは備えている。

ちなみにこのランキングの3位は現ヴィッセル神戸DFトーマス・フェルマーレン、2位は大型DFペア・メルテザッカー、そして1位は長きにわたって2010年代のチームを支えたローラン・コシェルニーが選ばれている。

この3人をマガリャンイス、ホワイト、冨安、さらにはフランスのマルセイユにレンタル移籍している20歳のウィリアム・サリバあたりが超えてくると面白い。キャンベル以来最高のセンターバックと評価されるのは誰なのか。若き現アーセナル守備陣がどこまで成長するのか楽しみだ。

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