コンテ・スパーズの生命線であるWB 左サイドでレギロンに代わるは“ベイル2世”

セセニョンはコンテ政権で欠かせない人物となれるか photo/Getty Images

突破力に期待だ

シーズン途中で指揮官を変更した今季のトッテナム。元ウルブズ指揮官であるヌーノ・エスピリト・サントを開幕前に招聘したが、成績不振で解任されており、元インテルのアントニオ・コンテが新監督の座に収まっている。先日行われたリーズ戦ではプレミア初勝利を飾っており、今後に期待ができそうだ。

そんなコンテ・スパーズだが、[3-4-3]を基本的な形として試合に臨んでいる。このフォーメーションでは両ウイングバックが重要となるのだが、左WBのセルヒオ・レギロンがパッとしない。

レアル・マドリードのアカデミーで育ったレギロンは2020年からスパーズに在籍しており、加入当初からスタメンとしてピッチに立っている。前ヌーノ政権でも現コンテ政権でも継続して起用されている能力の高い選手なのだが、WB起用が合わないのかミスが散見されている。リーズ戦では2点目のゴールを挙げ、チームに勝ち点3をもたらしたが、ゴールシーン以外では逆に足を引っ張ってしまっていた。

そこで期待されるのはMFライアン・セセニョン(21)だ。フラム出身のセセニョンは2019年からクラブに在籍しており、昨季はドイツのホッフェンハイムにローン移籍していた。今季は怪我の影響から出場機会を得られていないが、既にトレーニングに復帰したようで、今後は継続した起用が見られるか。

左サイドバックやサイドハーフでプレイすることや自身の武器であるスピードから、ベイル2世といわれているセセニョン。凄まじい加速力を生かした突破からのチャンスメイクを得意とする選手であり、WBが採用されている今のチームでブレイクが期待されている選手だ。レギロンがそこまで存在感を示せていないだけに、チャンスを掴みたい。

チェルシーではベン・チルウェルやリース・ジェイムズが活躍しているようにWBはチームで重要な役割を担うことになる。攻撃ではゴールを決め、守備では対人で相手FWを封じるなど様々なタスクがあり、彼らのパフォーマンスで結果が決まるといっても過言ではない。残念ながら今のスパーズには前述した2選手のような高いクオリティを見せられる選手はいないが、セセニョンはどこまで成長するのだろうか。

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