日本を救ったのは田中碧と三笘薫の新戦力コンビ 新たなヒーローを探す森保ジャパンは“血の入れ替え”を

田中碧はオーストラリア戦でゴールを決め代表の序列を塗り替えた photo/Getty Images

この状況でもどんどん新戦力を試すべきだ

伊東純也のゴールでオマーン戦に勝利した日本代表。これで勝ち点を12点まで積み上げ、ワールドカップ・カタール大会の出場権を獲得することができるグループBの2位に浮上している。サウジアラビア戦での敗戦後、カタール大会への出場は難しいかと思われたが、今回の勝利でグッと可能性が高まったか。

そんな日本代表だが、今回の代表戦でも新戦力の活躍が光った。オーストラリア戦でゴールを決めてヒーローとなった田中碧はもちろん、左サイドバックの中山雄太や右サイドバックの山根視来、そして伊東のゴールをアシストした三笘薫もそうだ。アジア最終予選の初戦オマーン戦では出番のなかった選手が、今回のオマーン戦では主力となり結果を残している。この流れは今後も日本を強くする可能性があり、呼ばれたが起用されなかった選手、呼ばれていない選手にもこれからスポットが当たるだろう。

期待したいのはまずシャルルロワの森岡亮太だろう。中盤ではどこのポジジョンでも起用でき、出ずっぱりの田中、遠藤航、守田英正の代役を高いレベルでこなすことができる。森保一監督は柴崎岳を重宝しているが、今回のオマーン戦ではゲームから消えており、今後は森岡が呼ばれるべきか。

前線であれば横浜F・マリノスの前田大然も面白い人材だ。オーストラリア戦でゴールを決めた浅野拓磨も同じようなスタイルだが、前田はよりボックス内で仕事ができる選手であり、今季21ゴールで現J1得点王だ。今回は残念ながら2戦ともにメンバー外となったが、国内で結果を残す韋駄天も起用すべきだといえる。

この他にも前田と同じくメンバー外となった川崎フロンターレの旗手怜央、鹿島アントラーズの上田綺世、招集外であればポルトガルのジル・ヴィセンテ藤本寛也やビーレフェルト奥川雅也、名古屋グランパスの稲垣祥も素晴らしい選手だ。今後も気を引き締める必要はあるが、本戦出場も見据え新戦力の発掘も重要となる。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ