ルカクが去っても得点力は上がった インテル、セリエA屈指の攻撃は今なお健在

今季も攻撃力はセリエA屈指のレベルを誇っているインテル photo/Getty Images

昨季と比べて1試合平均得点は上昇

2021-22シーズン、昨季までエースとして最前線に君臨していたベルギー代表FWロメル・ルカクの放出によって、インテルの攻撃力はある程度低下することが予想されていた。

なにしろ、ルカクは2020-21シーズンのセリエAで得点ランキング2位となる24得点を記録した大エース。そんな存在が抜けるとなれば、誰もがそう思うのは無理もないことだった。

しかし、そんなエースの流出もなんのその。今季からシモーネ・インザーギ監督が率いているインテルは、いまだにセリエA屈指の攻撃力を維持している。新シーズンの同クラブはここまで11試合を終えて、リーグ単独トップとなる28得点を記録。1試合平均得点は2.55となっており、これは昨季マークした2.34(38試合89得点)を上回る。驚くべきことに、ルカクを失って得点ペースは下がるどころか、逆に上がっているのだ。
その原動力となっているのは、間違いなく今夏ASローマから獲得したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ(35)だろう。ルカクの代役としてネッラズーリに迎えられたベテランストライカーは、期待以上の活躍でインテル攻撃陣を牽引。ここまで11試合で7ゴールを挙げ、最高級のパフォーマンスを披露している。獲得時にはその年齢を心配する声も少なくなかったが、彼は見事にその下馬評を覆してみせた。

そんなジェコの奮闘もあって、今季もセリエA随一の攻撃力をキープすることに成功しているインテル。開幕前には不安が付き纏っていたネッラズーリだが、その実力は2021-22シーズンも健在だ。

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