もう40歳なのに試合に出れば常に“攻撃の中心” イブラ劇場に終幕の気配なし

ローマ戦でも圧巻のパフォーマンスを披露したイブラヒモビッチ photo/Getty Images

百戦錬磨のゴールマシーンは止まらない

この男、一体いつまで“怪物”であり続けるのだろうか。もう40歳。一般的な選手であれば、その多くが引退していてもおかしくはない年齢だ。しかし、ACミランのFWズラタン・イブラヒモビッチはいまだにピッチ上で最高級の存在感を放ち続けている。

今季は膝やアキレス腱の怪我でフル稼働こそできていないが、出場した試合では勝負どころで必ずと言っていいほど効果的なプレイを見せているイブラヒモビッチ。2021-22シーズン初出場となったセリエA第3節のラツィオ戦で今季初ゴールを挙げると、第9節のボローニャ戦では1ゴール1アシストの活躍を披露。いまだその影響力に翳りは見えない。

そして、そんなイブラヒモビッチは現地時間31日に行われたASローマとのセリエA第11節でも極上の輝きを放ってみせた。この試合に先発出場を果たした同選手は、フィニッシャーとしてもチャンスメイカーとしても大活躍。25分に低弾道の直接FKを沈めて先制点を奪うと、53分には味方のスルーパスに反応したところで倒されてPKを獲得。この試合、彼はミランが奪った2ゴールの双方に絡むパフォーマンスでチームの勝利(2-1)に貢献した。
そのほか、最終的にはオフサイドとなったが、50分にも巧みな抜け出しからゴールネットを揺らすシーンが見受けられたイブラヒモビッチ。プレイタイムは58分間とそこまで長くなかったものの、短い時間でも彼の周囲には常に得点の匂いがしていた。とても40歳の選手とは思えない。そんなパフォーマンスだったことは間違いない。

ミランに帰還してからもうすぐ2年が経過しようかというイブラヒモビッチだが、彼は今でも試合に出れば主役級の活躍を披露する。はたして、彼が通用しなくなる日など、この先やってくることはあるのだろうか。このローマ戦でクラブキャリア通算400得点を達成したゴールマシーンは、これからもしばらく記録を伸ばし続けることとなりそうだ。

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