フル出場はまだカップ戦の“1試合”だけ マンUで7300万ポンドの男に出番がこない

マンUでなかなか出番に恵まれないサンチョ photo/Getty Images

1試合平均出場時間はたったの47分

いったい、7300万ポンド(約114億円)にものぼったとされる移籍金で加入した男に長いプレイタイムが与えられるのはいつか。マンチェスター・ユナイテッドで、なかなか出場機会に恵まれない男がいる。

その男とは、今夏ドルトムントから鳴り物入りでやってきたイングランド代表FWジェイドン・サンチョ(21)だ。満を持してのマンU加入となった同選手だが、今季はここまでオーレ・グンナー・スールシャール監督の下で出番の確保に苦戦中。開幕からここまでクラブがこなした公式戦14試合のうち、彼がフル出場を果たしのはカップ戦のわずか1試合のみとなっている。

加えて、1試合平均出場時間も47.0分とかなり短い。獲得時にはサンチョの加入でマンUの前線がさらにレベルアップすると確信したファンも多かったはずだが、現状はベンチの層を厚くする程度の存在感しか発揮することができていないのだ。一時はエンジンが掛かってきた様子も見受けられたサンチョだが、どうにも定位置は掴みきれない状況は続いている。
「サンチョの現在の境遇を見ていると、どうしてもその姿をドニー・ファン・デ・ベークと重ねてしまうね。注意しなければ、彼はチームメイトと同じ道を辿ってしまうことになると思うよ。今のユナイテッドはドルトムントのようにユニットが優れているわけではない。そういうチームの連係が拙い部分も、サンチョの状況をより難しくしているのかもしれないね。最悪な事態とならないことを願っているよ」(英『Sky Sports』より)

そんなサンチョの境遇に関しては、クラブOBのガリー・ネビル氏もこのように心配の声を寄せている。昨季大きな期待を背負って加入するも、なかなか出番を掴めないまま現在に至るオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク。たしかに、サンチョも今後この状況を変えられないようであれば、彼と同じシナリオを辿る可能性が高そうだ。

現状は新天地におけるチャンスに恵まれないサンチョ。しかし、彼はここから見事な逆転劇を演じることができるのか。巻き返しには期待したいところだが、はたして21歳の運命やいかに。

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