やはりリヴァプールの最前線に“背番号9”は必要だ 攻守に輝く頼もしき万能FW

やはりリヴァプールの前線にフィルミーノは欠かせない photo/Getty Images

「彼は最高のコネクター」

今季開幕からしばらくはリヴァプールの最前線におけるポジション争いでFWディオゴ・ジョタに押され気味だった背番号9だが、いよいよ彼にも復調の兆しが見えてきた。その背番号9とは、もちろんFWロベルト・フィルミーノだ。

2021-22シーズン、ユルゲン・クロップ監督は得点力の高いジョタを中央に配置する試合が多く、開幕からなかなか先発での出場機会を掴むことができていなかったフィルミーノ。彼も中央のリンクマンとしてきちんと仕事を果たせる選手だが、今季は開幕からCFの定位置争いでジョタに一歩リードを許していた印象が強い。昨季からその兆しはあったものの、ライバルの好調で序列の入れ替わりが起こる可能性は決して低くなかった。

しかし、そんなピンチを迎えていたなかで、フィルミーノも意地を見せている。現地時間16日に行われたリーグ戦第8節のワトフォード戦でハットトリックの大活躍を披露すると、続く第9節のマンチェスター・ユナイテッド戦ではゴールこそなかったが巧みなオフ・ザ・ボールと守備の動きでチームに貢献。本来の良さを存分に発揮し、ジョタとの共存という新たな道まで見え始めてきた。
「彼は最高のコネクターだよ。そして間違いなく、私が見てきたなかで最高の攻撃的ディフェンダーだ。彼は守備の際にも信じられないほどに賢く、さまざまな役割をこなす。彼はボールチェイサーであり、戦術理解度も非常に高い。僅かなスペースで即座に次のプレイを決断できる能力も素晴らしいね。加えて、先週のハットトリックのようにゴールを決めることもできるんだ。素晴らしい選手だよ。一緒に仕事ができて本当に嬉しいね」(英『Daily Mail』より)

そんなフィルミーノに関しては、ユルゲン・クロップ監督もこのように高く評価している。今季は開幕から少しスローなスタートを強いられていたフィルミーノだが、彼はここからが本領発揮か。中盤と前線を繋ぐリンクマン、そして最も前方の守備者として最高の仕事を果たすリヴァプールの背番号9からは今後も目が離せない。

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