サウジ資本になっても中心人物はこの男? ニューカッスルを支える超絶ドリブラー

ニューカッスルの攻撃陣を牽引するサン・マクシマン photo/Getty Images

リーグ屈指のドリブル技術を持つ男

近い将来、プレミアリーグにまた新たなビッグクラブが誕生するのか。先日、サウジアラビア系ファンドによるニューカッスル・ユナイテッドの買収が発表されて以降、イングランドではそんなことが話題になっている。

現地メディアによれば、新オーナーの保有する資産は日本円換算で約48兆円にも及ぶとのこと。これは、世界屈指のお金持ちクラブとして知られるパリ・サンジェルマンのバックにつくカタール・インベストメント・オーソリティが保有するとされる約33兆円を大きく超える数字だ。周囲が新たなビッグクラブ誕生の可能性に色めき立つのも無理はない。

しかし、いくらチームの資金が潤沢になったところで、来季以降もチームを牽引するのはこの快速ドリブラーなのかもしれない。今後チームが大刷新される可能性も高いニューカッスルだが、来季以降も変わらぬ存在感を発揮することに期待したいのはFWアラン・サン・マクシマン(24)だ。
2019年夏にニースから加入し、以降はチームの看板選手としてそのクオリティを遺憾なくピッチ上で発揮し続けているサン・マクシマン。同選手のスピード、テクニック、フィジカルすべてを活かしたドリブル突破はプレミアでも屈指のクオリティを誇っている。球離れの悪さが玉に瑕だが、独力で局面を打開できる個の力は、十分にビッグクラブでもやっていけるレベルと言っていいだろう。

そして実際、データサイト『SofaScore』によると、今季ここまでに同選手が記録しているドリブル成功数はリーグ2位の40回。たとえ来季以降にクラブが大型補強を敢行するとなっても、彼ならば現在と変わらぬ存在感を保っていくことは可能なはずだ。本人もクラブに対しては相当な愛情を持っているようで、経営体制が変わってもニューカッスルに対する忠誠は変わらないと次のように話す。

「これからニューカッスルには新しく、素晴らしいものがやってくるはずだ。正直そう簡単にことが運ぶとは思わないけれど、僕もそのなかでは全力を尽くしたいね。僕はニューカッスルが大好きで、去るつもりはないよ。正直に言ってしまえば、これまでもクラブを離れる可能性はあったんだ。だけど、僕はこのクラブで過ごす時間を本当に大切に思っている。だから、これかもニューカッスルのためにプレイし続けるつもりだよ。ファンの存在は僕にとって本当に大切なんだ。だから、これからもこのクラブのことを愛していてほしい」(英『talkSPORT』より)

新たなオーナーが就任してクラブの歴史が動きつつあるニューカッスルだが、これからもチームの中心を担うのは24歳のドリブラーか。今後もマグパイズを牽引するサン・マクシマンの活躍には期待したいところだ。

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