いずれはドイツ代表を導く指揮官に? ナーゲルスマンに早くも“代表監督待望論”

今季バイエルンの指揮官に就任したばかりのナーゲルスマンだが…… photo/Getty Images

ラーム「フリックの次は彼」

いずれこの男はドイツ代表を率いることとなるのだろうか。新天地でのスタートを切ったばかりの若手指揮官だが、早くも将来の代表監督就任待望論が出始めている。

その若手指揮官とは、今季からバイエルン・ミュンヘンを率いているユリアン・ナーゲルスマン監督だ。ホッフェンハイムやRBライプツィヒでの実績を評価され、34歳の若さでドイツにおける絶対王者の指揮官を任された同監督。若いながらもその手腕は確かで、昨季はライプツィヒをブンデスリーガ2位に導いている。2019-20シーズンにはチャンピオンズリーグでベスト4という成績も残しており、すでにその評価は欧州でもトップクラスと言っていいだろう。

そんな将来性抜群の若手指揮官であるナーゲルスマンだが、ゆくゆくはこの男がナショナルチームを率いることはあるのか。今はバイエルンの監督を引き受けたばかりだが、いずれナーゲルスマンがハンジ・フリックの後を受けてドイツ代表を率いることになると話すのはフィリップ・ラーム氏だ。
「バイエルンでのスタートはとても良いものになったね。彼の就任でチームはより落ち着いた印象だ。ユリアンはバイエルンのことをよく研究してチームにやってきた感じがあるし、チームに自分の戦術を理解させるのも早かった印象だ。彼がそのうち代表の監督をやるかって? そうだね。私には想像できる。時間はしばらくかかると思うけど、フリックの次は彼なんじゃないかな」(独『Sport 1』より)

ラーム氏の言う通り、バイエルンに来てからのナーゲルスマンは即座にチームを自分の色に染め上げた。自身の志向する戦術を落とし込むための手段は豊富で、先日はDFリュカ・エルナンデスがそのトレーニングについて「内容は本当に細かいけど、とてもわかりやすい」と絶賛のコメントをしたのも記憶には新しい。短い時間のなかでチームを築き上げる術には間違いなく長けており、こうした部分は確かに準備期間の少ない代表チーム向きの特性と言えるだろう。

今はバイエルンの仕事に集中しているだろうが、いつかはナーゲルスマンに挑戦してほしい代表監督。はたして、数年後にそれが実現する日はくるか。ひとまず、現行契約が満了を迎える2026年までは“バイエルンのナーゲルスマン”を楽しみたいところだ。

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