豊富な右サイドバックをどう活用する? サウスゲイトが見出したイングランド代表DFの新境地とは

トレント・アレクサンダー・アーノルドの中盤起用はイングランド代表にどのような影響を与えるのか photo/Getty Images

複数ポジションをこなせる優秀な若手は増えてきている

指揮官にガレス・サウスゲイトが就任してからワールドカップ・ロシア大会ではベスト4、EURO2020では準優勝と、素晴らしい成績を残しているイングランド代表。2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会でも優勝候補の筆頭だ。

そんなスリーライオンズだが、やはり豊富な選手層が強さの要因か。特にサイドバックに実力者が揃っており、今回の代表ウィークでは4名の右サイドバックを招集している。人員過多な気もするが、それぞれの選手がサイドバック以外のポジションを務めることが出来る。リヴァプール所属のDFトレント・アレクサンダー・アーノルドは今回中盤を任されている。

右足から放たれる高精度のキックを武器に右サイドバックとして頭角を現したA・アーノルド。左サイドバックのアンドリュー・ロバートソンと共にリヴァプールの両翼としてチームに貢献している。22歳と非常に若い選手でありながら、プレミアやCLでの優勝経験を持っており、今後が非常に楽しみな選手である。

しかし、代表ではカイル・ウォーカーやリース・ジェイムズといった守備で良さを見せられる選手の牙城を崩せずにいる。そこでサウスゲイト監督が[4-3-3]の中盤での起用を見せた。

普段とは違うポジションであるため戸惑いながらのプレイとなったが、初戦とすれば悪くない内容だったか。中央でボールを持てばクロス以外の選択肢を生むことができ、サイドとの差別化が感じられた。また、守備でも献身的な動きを見せており、中盤での起用は継続して見てみたい。だが、右ウイングのジェシー・リンガードとポジションが被るなど、まだまだポジショニングは改善の余地があるようにも思える。

この試合ではアンドラ相手に4-0と快勝したイングランド代表。A・アーノルドの中盤起用のようにチームに変化をもたらし戦力の強化を図っているようだ。

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