リヴァプールが誇る最強攻撃陣の課題が顕著に 数的優位も崩せなかった分厚い壁

勝負を決める1点が奪えず photo/Getty Images

チアゴとの連携がカギとなるか

開幕3連勝を狙うリヴァプールは、チェルシーと対戦して1-1のドローで終了する。前半終了間際に退場者を出した相手に対して後半は猛攻を仕掛けるものの、決勝点を奪うことができず。リヴァプールの課題の1つと言われていたものが顕著に現れたのがこの試合だった。

試合は前半アディショナルタイムにリース・ジェイムズがレッドカードの判定で退場処分となる。1点ビハインドの状況でPKを獲得し、モハメド・サラーが確実に決めて同点に追い付く。流れはリヴァプールに傾くはずだった。

しかし後半からゴール前を固めてスペースを消していくチェルシーに対し、ゴールネットを揺らすことができない。惜しいシーンは遠目からのミドルシュートばかりでゴール前での決定機は多くなかった。

リヴァプールは以前から、守備ブロックを敷いた相手を崩し切ることが1つの課題だった。世界一にも輝いたリヴァプール攻撃陣は、スピーディーなショートカウンターから一気にゴールを仕留めてしまう。その反面引いてスペースを消す相手に対しては苦労しており、格下にも取りこぼす原因となる1番の理由がこの課題だ。

昨季相州王者に輝いたチェルシー相手にも、やはり分厚い壁を押し切ることはできなかった。課題解決のために昨季はチアゴ・アルカンタラという創造性のあるプレイヤーを獲得したが、フルシーズン稼働していないため、前線の選手たちとのコンビネーションはそこまで熟練しているとは言えない。チアゴと前線の選手たちとの連携面の強化が課題解決に向けた一歩となるだろう。

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