浦和にやってきた新たなレジスタ 小泉不在も感じさせなかった平野佑一の適応力

浦和の新たなアクセントとなる平野 photo/Getty Images

加入後すぐにJ1デビューとなった平野

浦和レッズは明治安田生命J1リーグ第27節で湘南ベルマーレと対戦。決定機を作るも決めきれずに0-0とスコアレスドローに終わっている。そんななか浦和加入後すぐにスタメンを続け、チームに貢献している選手が平野佑一だ。

今夏水戸ホーリーホックから浦和に移籍した平野。水戸では中盤の底からパスを供給して攻撃をチャンスメイクしていた”レジスタ”は浦和でも同様の役割を担った。今試合でもポゼッション時には最終ラインと前線のつなぎを行ないスムーズなパス回しを見せた。

浦和は柴戸海や伊藤敦樹など、中盤には守備能力に定評のある選手が多い。しかし精度の高いパスを供給できるタイプはいなかった。そのため小泉佳穂がそのポジションに入ることも多く、前半戦は小泉が抜けると、浦和がうまくボールを回せなくなることも少なくなかった。

そんな中での平野の補強は、中盤の強化に加えてボールポゼッション時の潤滑油としての期待が大きかっただろう。中断後は小泉が怪我で離脱するものの、連勝を続けることができたのは平野がリカルド・ロドリゲス監督のスタイルにすぐに順応することができたからだ。小泉復帰後は最後尾とFWのリンクマンとして彼ら2人で創造性のあるプレイを見せている。

この試合では得点を生むことはできなかったが、8月に加入したばかりでJ1初挑戦でもある平野は、浦和の新たな武器となっている。AFCチャンピオンズリーグ出場権争いは勝ち点2差で5クラブが並ぶ大混戦だ。今後も時間を重ねて連携面を強化していけば、さらに強力な中盤を見せることができるだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ