テンポも遅いリーガは“つまらない”リーグになったのか メッシ退団後に迎えるピンチ

グリーズマンもワールドクラスの実力者だが…… photo/Getty Images

誰がリーガを盛り上げていく?

ついにリオネル・メッシも去り、今リーガ・エスパニョーラは変革の時を迎えようとしている。

バルセロナ、レアル・マドリードにはまだまだスター選手が揃っているものの、さすがにメッシ、クリスティアーノ・ロナウドほど華と実力を兼ね備える存在はいない。人気を獲得していくうえで、リーガはピンチを迎えていると言っても大袈裟ではないだろう。

先日には、レアル・ベティスを指揮するマヌエル・ペジェグリーニが興味深い発言をしていた。リーガのプレイスピードが遅すぎるというのだ。
「人々はショーを求めているが、我々はそれを提供出来ていない。時間稼ぎ、ダイブと、酷いものだ。レフェリーとの話でも、スペインは欧州でも最も遅いリーグだとの話があった。これはショーであり、我々は気をつけないといけない。人々はショーを求めてチケットを買うんだ」(『MARCA』より)

苦言を呈したペジェグリーニ photo/Getty Images

新たな魅力が必要なのは間違いない

確かに展開のスピードではイングランド・プレミアリーグの方が上だろう。しかもプレミアは今夏も市場で積極的な動きを見せ、昨季もチャンピオンズリーグをチェルシーが制するなど結果も出している。今最も面白いリーグの1つと言っていい。

さらにイタリア・セリエAもジョゼ・モウリーニョがローマへ、マウリツィオ・サッリがラツィオへ、マッシミリアーノ・アッレグリがユヴェントスに復帰するなど、今夏に大物指揮官が動いている。優勝を狙えるクラブが複数存在しており、例年にはない面白さがある。

必ずしも得点が多く生まれるゲームが面白いとは言えないが、リーガは開幕から2節を消化した段階でスコアレスドローが5試合もあった。セリエA開幕節はスコアレスドローがゼロ、プレミアも2節を消化して1試合のみ、ドイツ・ブンデスリーガも2節消化時点で2試合だ。

リーガは1-0のスコアも目立っており、スペクタクルな展開とは言い難い。2010年代のリーガはメッシ、ロナウドがいたこともあり、結果と技術の両面でファンを満足させていた。

今はその構図が崩れつつあり、それこそレアル行きが噂されるFWキリアン・ムバッペのようなスペシャルな存在がやってこない限りは盛り上がりに欠けるリーグとなってしまうかもしれない。

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