欲しいのは最前線で起点を作れる男? ガナーズに必要な“最後の補強”は

今季プレミア開幕戦で昇格組のブレントフォードに敗れたアーセナル photo/Getty Images

黒星スタートで補強続行を希望する声も

昨季8位の悔しさを晴らすためにも、2021-22シーズンは上位でのフィニッシュを目指すアーセナル。しかし、そのスタートは苦い結果に終わってしまった。現地時間13日に行われたプレミアリーグ開幕戦にて、同クラブは昇格組のブレントフォードに0-2で敗戦。ミケル・アルテタ体制3季目を迎えたガナーズだが、いまだに暗いトンネルからは抜け出せていない。

おそらく、その原因はピエール・エメリク・オバメヤンやアレクサンドル・ラカゼット、エディ・エンケティアといった最前線の選手たちに離脱者が続出していたことにもあるのだろう。しかし、それを踏まえたうえでも、この試合におけるアーセナルは前線でとにかくボールが収まらなかった。積極的に、そして明確に自分たちの狙いを実行してくるブレントフォードに対して押し込まれたガナーズは、苦し紛れに長いボールを前線に放り込む形を取ったが、そのほとんどが効果的な攻撃にはつながらず。結果、長い時間で相手に主導権を渡すこととなってしまった。

相手に押し込まれたなかで、ロングボール主体の戦術に切り替えること自体は決して悪いことではない。相手の勢いに呑み込まれることを回避しつつ、長いボールを使って一発で形勢をひっくり返すという考え方はたしかにナシではない。ブレントフォード戦ではまったく有効打にはならなかったが、長いシーズンを戦っていればまた同じ作戦を採用せざるを得ないときはやってくるだろう。
そんな状況に備えて、アーセナルは新たに前線で身体を張れるFWを新たに迎え入れるべきなのか。今夏はかなり積極的に動いた同クラブだが、ブレントフォード戦を見るかぎり、欲を言えばCFにもうひとり新戦力が欲しいところ。自分たちのプランが通用しないときにも、個人で状況を打破できるFWがいれば心強いのは間違いない。自分たちの理想を追い続けるのもいいが、アーセナルはそろそろ現実的な戦い方を考慮した補強も行うべきか。

「エイブラハムもローマに取られた。アルテタはいつになったら屈強なCFを獲得する気になるんだ?」

「今がCFを獲得するラストチャンス。カルバート・ルーウィンに今すぐオファーを送るべきだ」

「ブレントフォード戦でカルバート・ルーウィンがいたらどうなっていたか。ああいう状況でポイントを作れるFWが欲しいよ」

英『football.london』によると、現地のアーセナルファンからはこういった意見も出てきている。カルバート・ルーウィンではないにしても、やはりガナーズに前線で起点となれるFWは必要なのか。マーケット閉幕まで、今後アーセナルがどのように動くのかにはまだ注目しておきたい。

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