“バッジョの系譜”を辿ると期待された男の復活はあるのか ユーヴェとともに再起へ

アタランタ戦でスーパーゴールを決めたベルナルデスキ photo/Getty Images

背番号を「33」から「20」へ変更

ユヴェントスは昨季、セリエAの連覇が「9」で途絶えた。2021-22シーズンはマッシミリアーノ・アッレグリ監督のもとで再起を図るわけだが、10番を背負うFWパウロ・ディバラや新たにアンカーを任されているMFアーロン・アムジーなど、チームとともに復活が期待される選手たちがいる。そんな中でも、新シーズンの復活へ向けて特に奮起していそうなのが、イタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキだ。

現在27歳のベルナルデスキは、2017年夏にフィオレンティーナからユヴェントスへ移籍した。“バッジョの系譜”を辿ると期待され、加入初年度から主力としてプレイし、4年目となる昨季も公式戦39試合に出場。しかし、可変システムを使うなど流動的なサッカーを用いるアンドレア・ピルロ前監督のもとでは、なかなか思うような活躍を見せることができず。昨季は途中交代や途中出場といった限られた出場時間に加えて、ウイングやサイドハーフ、トップ下、ときにはサイドバックで起用されるなど様々なポジションを彷徨った。その結果、2013年にプロデビューを飾って以降、自身としては初めての「1シーズン無得点」という屈辱も味わった。

ただ一方で、クラブでは不調だったこの間も、イタリア代表の試合では素晴らしい動き、最低でも及第点がつけられるような動きを多く見せていたベルナルデスキ。今夏に開催されたEURO2020へも参加しており、優勝メンバーの一員に。そのゲンを担いでか、新シーズンにクラブで背負う背番号を「33」から、代表と同じ「20」へ変更している。そして先日、その報告とともに自身のInstagramへ「アッズーリでの20番は、汗であり、犠牲であり、友情であり、情熱であり、贖いであり、喜びだった! これからは、イタリア代表での感動と同じものをビアンコネーリへ持ちこみたい。勝ち続けよう」などと新シーズンへの意気込みを語っていた。代表で見せていたノビノビとした動きをクラブでも見せられるかが復活の鍵となりそうだ。
自身をユヴェントスへ連れてきたアッレグリ監督の再招聘も、ベルナルデスキにとっては間違いなくプラスに働くはず。そして、7月にパートナーのベロニカさんと結婚と、プライベートも充実。15日に行われたアタランタとのプレシーズンマッチでは、ペナルティエリア左手前か目の覚めるようなミドルシュートを突き刺し、新シーズンの復活を予感させるプレイも披露していた。EURO制覇で自信をつけたベルナルデスキは、2021-22シーズンに素晴らしい活躍を見せてくれるのではないか。

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