“九州ダービー”で8試合ぶりの敗戦 アビスパが上位キープへ浮き彫りとなった課題とは

ボールを保持したときも違いを生み出せるか photo/Getty Images

終始ボールを支配するも追いつけず

明治安田生命J1リーグ第17節でアビスパ福岡は大分トリニータと対戦。下位の大分に勝ち点3を取りたい一戦だったが、1-2で敗戦した。今季J1に昇格してここまで勝ち点29と検討している福岡には、新たな課題が見つかった試合となった。

試合は7分に大分の長沢駿に先制ゴールを決められる。ボールを支配するものの、なかなか得点へとつなげられない。すると70分にCKから失点。77分にはPKをジョルディ・クルークスが決めて1点差に詰め寄るも、同点に追いつくことができず1-2と敗れた。

この試合で福岡は支配率57%と6割近くボールを保持。主導権を握る展開となったが、得点へとつなげることができなかった。実は福岡が勝利を挙げた8試合で、支配率が相手を上回ったことは一度もない。今季の福岡は相手に主導権を握らせ、前がかりとなったところをショートカウンターで仕留めるというスタイルで勝ち点を積み上げている。J1昇格初年度ということで、前がかりでくるチームは多く、そういった相手には効果的だ。
しかし18試合を終了し、5位にまで上り詰めた福岡。下位に沈む対戦することとなった場合は、支配率が高まる内容もあり得る。今節も大分より支配率やシュート数で上回ったものの、決定機のクオリティの差で勝ち点を取りこぼした。自分たちがボールを持っている時に、攻撃の質を高めることができるか。福岡が上位で終わるための課題が「九州ダービー」で浮き彫りとなった(データは『SofaScore』より)。

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