ハキミの後釜に浮上する“第3の候補” インテルが注目する新たなWBとは

2019-20シーズンにはビーレフェルトでプレイしたクラウス。ブンデス1部昇格を置き土産に昨夏ランスへとステップアップした photo/Getty Images

フロレンツィ、エメルソンに続く新たな補強候補

2021年夏、加入からわずか1年しか経過していないものの、ネッラズーリのスクデット獲得に貢献したスピードスターはイタリアを去ることとなるのか。インテルのモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(22)には現在、各方面で移籍の噂が取り沙汰されている。

圧倒的なスピードを武器に、インテルの右サイドを支配したハキミ。リーグ戦37試合の出場で7ゴール10アシストを記録したウイングバックは、間違いなく今季のセリエA王者にとって不可欠な存在だった。しかし、彼には夏の移籍市場におけるパリ・サンジェルマン移籍の噂が浮上中。伊『calciomercato』によると、すでに同選手はフランスのビッグクラブと個人合意に至ったとも。優秀な選手であることは間違いないものの、彼が1年でインテルを離れる可能性は決して低くなさそうだ。

そうなれば、インテルは早急にハキミの後釜確保に向かうべきだろう。彼ほどのレベルの選手の代わりはそう見つからないだけに、早めに行動は起こしたい。とはいえ、クラブもそれは重々承知している様子。『caliciomercato』によると、ネッラズーリはASローマのアレッサンドロ・フロレンツィ(今季はPSGにレンタル移籍)やバルセロナのエメルソン(今季はベティスにレンタル移籍)をハキミの更新候補としてリストアップしているという。
しかし、そんななかでインテルの右WB補強にまた新たな候補が浮上してきた。その選手とは、リーグ・RCランスに所属するジョナサン・クラウス(28)だ。今季はリーグ・アン33試合の出場で3ゴール6アシストを記録している同選手は、ハキミと同様にスピードを活かした積極的な攻撃参加が持ち味のWBだ。このポジションで世界最高峰といえるハキミに比べれば攻撃のバリエーションや鋭さでどうしても見劣りしてしまう部分はあるものの、備えている能力は高い。似たプレイスタイルなだけに、加入後すぐにフィットする可能性もあるだろう。

ハキミほどのキレこそないかもしれないが、能力は決して低くないクラウス。プレイスキッカーも務めることのできる高精度のキックは、インテルにとって新たな武器となるはず。現状ではフロレンツィやエメルソンに次ぐ3番手の補強候補ということになるだろうが、たとえ前者2人の交渉が不調に終わってもネッラズーリは優秀なWBを迎えることができるかもしれない。

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