その姿はまさに白い巨人 チェルシーの前に立ちはだかった大きすぎる壁

守護神として後方からチームを支えたクルトワ photo/Getty Images

主導権を渡さないビッグセーブが光ったクルトワ

5日に行われたレアル・マドリード対チェルシーの一戦は0-2でチェルシーが勝利し、決勝に駒を進めた。守備陣に怪我人が多く、3バックを敷く難しい選択をしたジダン・レアルはうまく敵陣に攻め込めず、カウンターから2失点を喫してしまい次に駒を進めることは出来なかった。しかし、その中でもティボー・クルトワは守護神として奮闘を見せた。

ベルギーのヘンクでキャリアをスタートさせたクルトワはその後、アトレティコ・マドリードやチェルシーで活躍し、2018年からレアルに在籍している。加入当初はケイロル・ナバスと守護神の座を争うこととなったが、無事に正GKを勝ち取っている。

GKとしては身長199cmの大きな体格とその長い手足を武器に安定したセービングに定評のある選手である。また、足元でのボール処理もそつなくこなしており、鋭いスローインを自身の武器としている。

古巣であるチェルシーとの準決勝2ndレグではチェルシーの鋭いカウンターからティモ・ヴェルナーやエンゴロ・カンテといった選手と1対1を作られる場面があったが、その大きな体でビッグセーブを連発していた。追加点が欲しいチェルシー陣営とすれば、ゴール前に立ちはだかるクルトワが嫌な存在であることは間違いない。ヴェルナーのゴールでリードしているとはいえ、失点をすれば試合が振り出しに戻ることを考えれば焦りがプレイに出てしまう可能性もあるだろう。

実際、前線ではカリム・ベンゼマが一人脅威となっており、惜しいシュートを放っていた。守護神の活躍に周りが応えようと周りが奮闘しており、終盤まで得点を許さなかったクルトワは評価されるべきだろう。

得点を許してしまえば、ゴールキーパーは評価されない。難しいポジションであるが、それでも称賛できるほどクルトワの存在は大きかったと言える。

CLは敗れてしまったものの、国内のリーグ戦はまだまだ気が抜けないレアル。一旦ここで気を引き締めて優勝を目指して欲しい。

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